人間なら推定120歳! ご長寿ライオン「アサヒ」24歳 森きららで誕生日会 佐世保

誕生日プレゼントのシカ肉をくわえるアサヒ=佐世保市、森きらら

 長崎県佐世保市船越町の九十九島動植物園(森きらら)で10日、雄のライオン「アサヒ」の24歳の誕生日会があり、来園者約150人が祝った。飼育下のライオンの寿命は15~20年とされ、アサヒは人間で換算すると推定120歳という。
 アサヒは、1998年10月10日に同園で生まれた。加齢により後ろ足が弱っているが、病気もせず元気に過ごしている。しっかりと食事を取っているのが長寿の秘訣(ひけつ)といい、毎日約4キロの肉を食べているという。
 誕生日会では子ジカのジビエ(野生鳥獣肉)をプレゼント。前脚で肉を押さえ付けながら、豪快にかぶりついた。来園者が「ハッピーバースデー」を合唱すると、食べるのを止めて聞き入っていた。
 2年連続で祝いに駆けつけた市立小佐世保小4年の杉山結音(ゆうと)君(10)は「大きな体と立派なたてがみが、かっこいい。いつまでも長生きしてね」と笑顔で語った。
 同園では11月27日まで、ライオンの生態などを紹介する特別展「ガオーっとライオン展」も開いている。


© 株式会社長崎新聞社