高田城址公園の蓮の花数を調べる会 市に調査結果報告 観光政策へ提言も

 「高田城址公園の蓮の花数を調べる会」(吉越正勝代表)は12日、上越市役所を訪れ、今夏に行ったハスの花数調査の結果を中川幹太市長に報告した。
 同会は6月から9月にかけて、会員14人が同公園の堀に咲くハスの花数を調査。〝東洋一〟とうたわれる同公園のハスだが、実際に数を調べたのは今回初めてで、総数は約16万5000本、最盛期は約1万7000本ということが明らかになった。
 報告は吉越代表に加え、会員の山田雅晴さん、青木ユキ子さんが参加。調査方法や結果を説明した。また、調査結果をハス研究家の木暮照子さん(埼玉県)に送ったところ、研究会誌に掲載されることになったことが併せて報告された。
 吉越代表は調査結果を踏まえ、ハスを活用した観光政策を提言。ハスにちなんだ食べ物や踊り、土産物などの開発、絵や写真のコンクールなどのイベント、ハスと桜に関する博物館の整備などさまざまなアイデアを挙げた。「初めて(花数を)測定できたことをきっかけに、上越のハスをたくさんの人に見に来てもらいたい」と語った。

吉越代表(左から3人目)らが調査結果を報告。ハスを生かした観光政策を提言した

 今回の調査では堀の区域ごと、時期ごとの花数も分かったため、観蓮会中の案内ツアーの時期やコース設定に役立てられるという。
 中川市長は「観光などにデータは大切。地道な取り組みで数が把握できたことは大きな節目になる」と調査を評価。提言に対して「データを生かして、市政に生かしていきたい」と応えた。

© 株式会社上越タイムス社