去年、コメの食味ランキングで広島県のコメが最高位の特Aを獲得しました。その県南部産の「恋の予感」の収穫が、最大の産地・東広島市で今、盛んに行われています。関係者の期待は、2年連続の特Aです。
【写真を見る】コメの食味ランキング 最高位を 「恋の予感」 2年連続 “特A” に期待 広島・東広島市
東広島市 西条町 下三永の田んぼです。これが、特A米「恋の予感」です。
対象地域となった県南部の中でも東広島市は生産量の半分を占める最大の産地です。
下三永農事組合法人 高尾 昭臣 代表
「よくできとるんじゃないですかね、味も十分。期待してください」
JA職員(3月)
「いらっしゃいませ。特A米をプレゼントしています」
特Aの発表を受けて3月、地元のJA広島中央が行った記念セールです。
コメの食味ランキングは、日本穀物検定協会が毎年、行っていて、去年は「恋の予感」も含め全国42の銘柄のコメが特Aの評価を受けました。
発表後、県内の「恋の予感」の販売量は倍近く増えたそうです。
稲刈りにはJA広島中央の河野組合長も視察に訪れました。
下三永農事組合法人 高尾 昭臣 代表
「ことしも続けて特Aがとれるように『恋の予感』がうまいんじゃいうのを証明せんにゃあ」
JA広島中央 河野 孝行 組合長
「これだけのものができとるということは、(2年連続特Aを)とれるというふうに思っている。われわれもそういった努力の結集があると思っとりますんで」
柴田 和広 記者
「関係者の期待の背景には、このコメが去年、東広島市のブランド米に認定されたことがあります」
JAは、味の向上にも取り組んでいて、ここ下三永などの田んぼを借りて、カキ殻が原料の土壌改良剤を使った栽培の実証実験をしています。
下三永農事組合法人 高尾 昭臣 代表
「やっぱり日本人にはコメを食べてもらわんことには。せっかくの自給できる食糧ですから」
東広島市産の「恋の予感」の新米は、来月から県内のJAの直売所やスーパーなどで販売される予定です。