「点検では異常なかった」旅行会社が謝罪 富士山や駿河湾クルーズなど楽しむ日帰りツアー なぜ事故は起きた?静岡・観光バス横転事故

静岡県小山町で死者1人、6人が大けがをした観光バス横転事故。10月13日夕方、今回のツアーを組んだ旅行会社が会見を開き、横転事故について謝罪しました。

<クラブツーリズム 酒井博社長>

「バスの横転事故が発生し、お客様のお一人が亡くなられ、多くのお客様が負傷する事故が発生しました。旅行主催会社として誠に申し訳ありません。深くお詫び申し上げます」

Q.添乗員からはどんな連絡が

「『バスが横転をした』ということで、本人もけがをしていたので、長い時間報告は出来ませんでしたが、一報としてそうした連絡がありました。事故のあった時間を勘案すると予定通りに運行されていたと確認しています。添乗員によると、ドライバーが『ブレーキが利かない』と言っていたと報告書を記載させてもらっています」

<美杉観光バス 吉田典弘社長>

「バス会社によると(運転手は)運行前の点検では特に異常はなかった。昨日もバスを運行していたが、特に異常は見受けられず運行を終了し、今朝も不備は認められず出庫したと聞いている」

<瀬崎一燿キャスター>

今回事故に遭ったバスツアーの行程を振り返ります。富士山での散策や駿河湾でのクルーズが目玉のツアーで、朝、埼玉県内を出発したバスは、「ふじあざみライン」を通って富士山須走口五合目へ。1時間ほど自由散策ののち、昼食をとるため沼津に向かうというスケジュールでした。

この途中、「ふじあざみライン」を下っている途中に事故が起きました。観光バスを運行する会社によると、運転手の朝の点検などでは特に問題はなかったということです。

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