藤沢の歩行者2人死傷事故 横浜地裁、21歳男に禁錮刑判決 時速110キロ超で走行 「重大な過失、危険な運転」

横浜地裁

 神奈川県藤沢市の交差点で2月、乗用車2台が衝突し、歩行者の男女2人が死傷した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた茅ケ崎市の無職の男(21)に、横浜地裁(吉井隆平裁判官)は12日、禁錮3年6月(求刑禁錮5年6月)の判決を言い渡した。

 吉井裁判官は「運転者としての基本的な注意義務に違反する重大な過失で、危険な運転」と指摘。「生命を奪い、重傷を負わせた結果は重大」と非難した。

 判決などによると、被告は2月21日午前、藤沢市円行の交差点で乗用車を運転。青信号の間に交差点を通過しようと考え、時速50キロ規制の道路を約110~123キロで走り、対向から右折してきた乗用車と衝突した。自車を歩道付近の植え込みに乗り上げ、歩道上の男性=当時(66)=を死亡させ、女性=当時(66)=に左膝骨折の重傷を負わせた。

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