【DeNA】倉本寿彦が来季構想外 プロ8年目は開幕1軍もCSベンチ外

来季の戦力構想から外れた横浜DeNAの倉本=5月、横浜

 横浜DeNAの倉本寿彦内野手(31)が来季の戦力構想から外れていることが13日、分かった。球団から来春の引退セレモニーを打診され、新たに契約を結ばない旨を伝えられたとみられる。

 プロ8年目の今季は開幕1軍入りを果たしたものの、直後に新型コロナウイルスに感染。復帰後は主に守備固めとしてチームに貢献した。44試合に出場し、打率1割7分3厘、2打点。 

 9月には出場選手登録が7年に達し、国内フリーエージェント(FA)権の取得条件を満たした。一方でシーズン終盤に2軍落ちし、クライマックスシリーズはベンチ入りできなかった。

 茅ケ崎市出身の倉本は横浜高から創価大、日本新薬を経て、2015年にドラフト3位で入団。同年の開幕戦に新人として球団史上44年ぶりに遊撃で先発した。その後は勝負強い打撃と、手堅い守備でポジションを確立。日本シリーズに進出した17年は全143試合にフルイニング出場し、打率2割6分2厘、50打点、2本塁打をマークした。

 18年以降は出場機会を減らしていたが、コンパクトな打撃と、遊撃や三塁を守れるユーティリティー性でチームを支えてきた。

 幼少から1998年の優勝メンバーである石井琢朗氏(現野手総合コーチ)に憧れ、1年目から背番号5をつけた。一塁へのヘッドスライディングなどけがを恐れない闘志あふれるスタイルに加え、黙々と練習に取り組む姿勢は仲間からの信頼も厚かった。

 プロ通算で667試合、打率2割5分5厘、8本塁打、149打点。

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