もはやスイーツだけじゃない! 食べるだけでなく体験も…話題の新感覚ドーナツ

TOKYO MX(地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月~金曜7:00~)、「フラトピ!」のコーナーでは、続々と登場している“新感覚ドーナツ”をキャスターの田中陽南が取材しました。

◆映えるドーナツに加えて店舗も進化!

まず田中が訪れたのは、今年8月にオープンした「クリスピー・クリーム・ドーナツ 東京国際フォーラム店」。

クリスピー・クリーム・ドーナツといえば、2006年に日本に初上陸し、一躍大人気となったドーナツブームの火付け役。

その後ブームが下火になると一時はその人気に陰りが見えていましたが、この新たな店舗が再び脚光を浴びています。その秘密は、100坪以上ある広い店舗にあるドーナツの製造機械、ドーナツシアター。ドーナツを作る工程を間近で見ることができ、できたてをそのまま食べることができる体験型店舗となっています。

ドーナツ自体も進化しています。「メルティング ストロベリー マウンテン」(990円)はケーキのように周囲にフィルムがついていますが、それを剥がすとクリームが流れ落ちる"映えるドーナツ”に。その様子を見た田中は「かわいい! カラフルな模様が広がって、誕生日のケーキみたいに急に華やかになりました」と上機嫌。

そして、中にはアイスクリームが入っており、肝心の味も抜群で田中は「ふわふわのドーナツとアイスクリームとイチゴもあって、いろいろな味が楽しめますね。イチゴの甘酸っぱさとドーナツの甘さがとてもよく合います」と大満足。

また、定番スイーツの常識を覆すメニューも登場。チェダーチーズにミートソースやサルサソースを乗せたものなど、スイーツではなく食事として楽しめるドーナツバーガーも登場。

食事系ドーナツに初挑戦した田中は「ミートソースとチーズの塩気とドーナツの柔らかい甘さがとてもよく合いますね。美味しい。おやつでもご飯でも美味しく食べられます」とその味わいに舌鼓を打ちます。

コロナ禍でテイクアウトやデリバリー需要が伸びたことに加え、新感覚のドーナツで再び注目を集めているクリスピー・クリーム・ドーナツ。マーケティング部の高橋さんは「お店だからこそ体験できる接客・サービスを楽しんでもらいたいという思いでこのお店をオープンしました。新しいドーナツの楽しみ方を感じてもらえると思います」と自信をのぞかせます。

◆韓国発! クリームがたっぷりのドーナツ

続いては、今年7月に日本に初上陸した韓国発のドーナツ専門店、新大久保にある「HELLO! DONUTS(ハロードーナツ)」。

こちらはオープン以降、幅広い世代に人気を博しています。そのドーナツの特徴はとにかくクリームがたっぷり。店長のキムさんによると、現在、韓国ではリングドーナツよりクリーム系のドーナツがすごく流行っているそう。

リピートする人が多いという人気NO.1フレーバーが「ウユ(milk)クリーム」(385円)。

フワッと軽い食感に揚げられた生地に粉砂糖を塗した一見普通のドーナツですが、割ってみると中からは溢れんばかりのクリームが。

"ウユ”とは日本語で牛乳のことで、このクリームは濃厚な牛乳を用いながらもさっぱりと仕上げてあり、重たくないミルク感たっぷりのクリームが特徴です。

実際、ドーナツを食べたお客さんは「クリームいっぱいなのに軽く食べられた。すごく美味しい」と絶賛。さらには韓国出身のお客さんも「本場の味とかなりよく似ている」と太鼓判。こちらではこの他にもミントの爽やかな風味のクリームがチョコにマッチする「チョコミント(418円)など、14種類のフレーバーが楽しめます。

◆お酒に合う、斬新な"おつまみ系”ドーナツ

スイーツの概念を覆す斬新なドーナツが楽しめるのが、8月に下北沢にオープンした「洞洞(ほらほら)」。

店内にはさまざまな種類のドーナツが並んでおり、中でもおすすめは「ベーコンポテト」(420円)。ドーナツの上にベーコンとポテトが乗った甘じしょっぱいドーナツです。

そして驚くべきはお店のコンセプト、「お酒に合うドーナツ」。どの商品もお酒と一緒に楽しめるように作られています。

そのコンセプトに、田中は「ドーナツとビール、初めての組み合わせです!」と驚きの声を上げます。

お酒に合うドーナツは日替わりで約3種類ラインナップしており、代表の佐藤さんによると、お酒に合うドーナツは、予めお酒との相性を考慮して味を少し濃いめに仕上げているのも特徴のひとつです。

「ベーコンポテト」を試食した田中は「ドーナツの上のベーコンとポテトがカリカリで、そして甘すぎないドーナツ生地、とてもよく合いますね。おつまみ系のドーナツです」とそのコンセプトに納得。

その他にも、パンチの効いた味の「ガーリッククリームチーズ」(420円)やさっぱりとした爽やかな風味の「レモン」(380円)など、お酒に合うドーナツのラインナップは、実にさまざま。

最後になぜドーナツとお酒を合わせようと思ったのか佐藤さんに聞いてみると、「ドーナツは揚げ物なので、揚げ物とビールやハイボールが合わないわけがないと思い付き、実際に作ってみたら意外と合うと思った」と答えました。

◆枠に捉われないアイデアの数々に堀&Z世代も感服

新感覚ドーナツの数々に、キャスターの堀潤は「既存の業界のものをアップデートしていくのはなかなか大変なことだと思う。本当に頭が下がる。ここまでの展開をよく考えましたね」と感心しきり。

microverse株式会社 CEOの渋谷啓太さんも新たな市場を開拓していくことの大変さを労いつつ、「体験作りというところでは、ただ美味しいドーナツを作ってもなかなか選んでもらえない時代になってきているので、いかに楽しんでもらえるか。店舗設計やフィルムを外す瞬間のワクワク感みたいな体験設計はすごく企業努力が感じられる」とその姿勢を称賛します。

番組Twitterには、1個900円を超えるドーナツに驚く声もありましたが、堀は「デフレ経済から脱却していくためには、いかに付加価値をつけ、企業収益を上げるか。そして、企業収益を上げた会社が最終的に従業員の給与に反映できるので、日本国としてもどうやって付加価値の高い産業を作っていくのかとても重要なポイントだと思う」と話します。

パラスキーヤーで起業家の青木大和さんも堀に同意し、経済成長の重要性を示し「僕自身はアスリートでドーナツはなかなか食べられないので、(シーズンが)終わったらぜひ店舗に行きたい」と関心を寄せます。

タレントで起業家の加藤ジーナさんは、現在円安が進み、今後インバウンドの回復が見込まれていることから「海外からお客さんが来たときに、日本に来たから食べようと思ってもらえるような味、もう少し日本風の味とかがあればいいのかなと思う」と別視点から提案していました。

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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter:@morning_flag

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