現代の日本の若者たちが抱える「病み」描く 藤井道人プロデュース 「生きててごめんなさい」公開決定

「余命10年」などの監督として知られる藤井道人がプロデューサーを務め、藤井とともに綾野剛主演のドラマ「アバランチ」で演出を担当した山口健人が監督を務める映画「生きててごめんなさい」が、2023年2月3日より劇場公開されることが決まった。

「生きててごめんなさい」は、現代の日本の若者たちが抱える「病み」を描いた作品。出版社の編集部で働く園田修一(黒羽麻璃央)は清川莉奈(穂志もえか)と同棲生活をしている。小説家になる夢を抱いていたが日々の仕事に追われて諦めかけていた修一と、いくつもアルバイトをクビになり、家でひとり過ごすことが多い莉奈。ある日、大手出版社の編集者・相澤今日子(松井玲奈)と再会した修一は、相澤の務める出版社の新人賞にエントリーすることになる。一方の莉奈は、修一が担当する売れっ子コメンテーターの西川洋一(安井順平)の目に止まり、修一とともに出版社で働くことになる。

主演は、ミュージカル「刀剣乱舞」のメインキャラクターである三日月宗近役を演じた黒羽麻璃央。ヒロインの莉奈役を、映画「少女邂逅」で初主演を果たし、「街の上で」などに出演した穂志もえかが務める。黒羽演じる修一の高校の先輩で大手出版社の編集者・今日子役で松井玲奈、修一が編集を担当することになる売れっ子コメンテーター・西川役で安井順平、修一の同僚役で冨手麻妙、莉奈のバイト先のカップル役で八木アリサと飯島寛騎が顔をそろえるほか、安藤聖、春海四方、山崎潤、長村航希らが脇を固める。

山口健人監督と藤井道人プロデューサーのコメントも公開された。コメントは以下の通り。

■監督:山口健人

この物語には、世界を救うヒーローもロマンチックな大恋愛を繰り広げるカップルもいません。主人公になりたくてもなれず、脇役に甘んじて生きるカップルの物語です。
怒りや悲しみは日常の喧騒に埋もれて行き場を無くし、人生の意味なんて考える余裕もなく、心の叫びを声にできないまま生きることが当たり前になってしまったカップル。映画の主人公にはならなそうなふたりだけど、そこには現代社会に生きる人々が抱える生きづらさが詰まっています。この物語は、ヒーローやヒロインの物語ではなく、”あなた”の物語です。
強烈にネガティブなタイトルですが、見終わって劇場を出たら、少しポジティブになって明日も生きよう!と思えるはず。そうなってもらえたら嬉しいなぁ。是非、劇場でご覧頂けたら嬉しいなぁ。

■プロデューサー:藤井道人

『生きててごめんなさい』は、ややこしいけど愛おしい、2人の男女が傷つけ合いながらも自分と向き合っていく、新しい恋愛映画だと思っています。剥き出しの感情をぶつけ合う黒羽麻璃央君と穂志もえかさんの芝居は、監督として嫉妬してしまうほど素晴らしかったです。
物事の重さ、軽さ。深さ、浅さ。本物と偽物。きっと、監督が日々悩み続けて来たであろう葛藤が、余すことなく描かれています。BABEL LABELを黎明期から支えた山口健人のオリジナル映画を是非お楽しみに。

【作品情報】
生きててごめんなさい
2023年2月3日(金)よりシネ・リーブル池袋、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国順次公開
配給:渋谷プロダクション
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