那覇市与党市議団、城間市長に知念氏支持の撤回を要求 「新基地反対の立場を支持した市民の思いに反する」

 23日投開票の那覇市長選で、「オール沖縄」の支援を受けて当選した城間幹子市長が前副市長の知念覚氏=自民、公明推薦=を支持すると表明したことを受け、那覇市議会与党市議団が13日、市役所に城間市長を訪ね、支持の撤回を求めた。城間市長は市議らに理解を求めつつ、撤回には応じなかった。

 市議らは、知念氏が米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設を推進する政権与党の推薦を受けていることを指摘した。古堅茂治市議は「翁長雄志前知事は命を懸けて新基地建設に反対した。知念氏支持はそれを裏切る行為だ。新基地反対の立場を支持して2回の選挙で1票を投じた市民の思いに反する」と訴えた。

 城間市長は「これまでの私に対する支援には感謝を申し上げる。私自身は新基地反対をこれからも堅持する。私が担ってきた市政を継続してもらえる候補者として判断した」と理解を求めた。

 与党市議団によると、2018年の市長選で城間氏と支援団体が交わした協定などでは、辺野古新基地建設に反対し、重要な問題が生じた場合は市議と協議すると記されている。市議たちは「一切の協議がない。協定違反だ」と反発した。

 (伊佐尚記)

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