ヨハン・ザルコがFP1、FP2トップで初日を席巻。クアルタラロは総合4番手/MotoGP第18戦オーストラリアGP

 10月14日、MotoGP第18戦オーストラリアGPのフリー走行1回目、2回目がフィリップ・アイランド・サーキットで行われ、ヨハン・ザルコ(プリマ・プラマック・レーシング)が初日を総合トップで終えた。

 中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)の代役として参戦している長島哲太は総合24番手だった。

 3年ぶりの開催となったオーストラリアGPには、オーストリアGP決勝レースでの転倒で右足首を骨折し、欠場が続いていたジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)が復帰した。また、長島哲太が、タイGPに続き中上貴晶の代役としてLCRホンダ・イデミツから参戦する。

 前日のフィリップ・アイランド・サーキットは雨に見舞われていたため、フリー走行1回目はところどころにウエットパッチが残る、ほぼドライのコンディションとなった。気温は15度、路面状況は17度でセッションがスタートする。

 開始20分、ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)がトップタイムをマークし、2番手にマルコ・ベゼッチ(ムーニーVR46レーシング・チーム)、3番手にアレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)が続く。その後、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)が1番手タイムを記録し、トップに浮上すると、2番手にチームメイトのポル・エスパルガロ(レプソル・ホンダ・チーム)がつけた。

マルコ・ベゼッチ(ムーニーVR46レーシング・チーム)/2022MotoGP第18戦オーストラリアGP

 しばらくマルク・マルケスがトップをキープしていたが、残り時間4分を切って、母国グランプリとなるジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)がトップに立つ。しかし最後のアタックでザルコが1分30秒368を記録。ザルコがトップでフリー走行1回目を終えた。

 2番手はミラー、3番手には終盤に順位を上げたアレックス・マルケス(LCRホンダ・カストロール)が続いている。4番手はリンス、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)は5番手だった。

 また、エネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシングMotoGP)は6番手、フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)は8番手、クアルタラロは12番手に終わった。一時トップに立ったマルク・マルケスは、セッション終盤にテールカウルに新しい空力デバイスを装着したマシンで走り、7番手。長島は24番手だった。

マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)/2022MotoGP第18戦オーストラリアGP

 フリー走行2回目は、気温16度、路面温度26度のドライコンディション。セッション序盤にトップに立ったのはマルク・マルケスだった。2番手にはマーベリック・ビニャーレス(アプリリア・レーシング)、3番手にはクアルタラロが続く。

 残り時間3分、クアルタラロがトップタイムをマーク。しかしそのタイムをベゼッチ、さらにザルコが更新した。ザルコは1分29秒475を記録し、フリー走行1回目に続きこのセッションをトップで終え、初日を制している。

 2番手はベゼッチ、3番手にはポル・エスパルガロが浮上している。クアルタラロは4番手、5番手はビニャーレス。6番手はマルク・マルケスで、アレイシ・エスパルガロは7番手、バニャイアは8番手だった。長島は24番手だった。

© 株式会社三栄