「男女隔たりなく接していた」 部下の女性隊員の頭をなでるなど “過度な接触” 海自・海曹長をセクハラで懲戒処分

部下の女性隊員に「コミュニケーション」と称して、肩に手を回すなどのセクシャルハラスメントをしたとして、海上自衛隊は50代の海曹長を懲戒処分としました。

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停職5日の懲戒処分を受けたのは、海上自衛隊第一術科学校の男性海曹長(52)です。

海上自衛隊呉地方総監部によりますと、海曹長は2020年5月ごろから翌年9月下旬までの間、当時、所属していた部隊で部下だった女性隊員に対して、「コミュニケーション」と称して肩に手を回したり、頭をなでたりといった過度な接触を複数回、行い、女性隊員に精神的・身体的苦痛を与えたということです。

ハラスメントを調べるアンケートで女性隊員が被害を訴えて発覚したということで、その後の聞き取りなどの結果、事実を確認したとしています。

海曹長は、「男女の隔たりなく接していた」とする一方で、ハラスメント行為を認め、「自分の行動が被害者及び多くの隊員の職場環境を悪くしてしまったことを悔やみ、行き過ぎたスキンシップであったと猛省しております」と話しているということです。海曹長は、すでに女性隊員に謝罪をしたということです。

海上自衛隊第一術科学校 総務部長の斉藤 浩司 一等海佐は、「隊員がこのような事案を生起させたことを重く受け止めております。隊員の服務指導及び身上把握を徹底し、同種事案の再発防止に努めて参りたい」とコメントしています。

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