アルファロメオF1、育成ドライバーのプルシェールをアメリカGPのFP1で起用へ。ボッタス車をドライブ

 ザウバー・アカデミーに在籍しているテオ・プルシェールは、オースティンで開催されるF1第19戦アメリカGPで、初めてフリー走行1回目(FP1)を担当する予定だ。

 F1で今シーズンより義務化されている若手ドライバー起用ルールにより、フランス出身で19歳のプルシェールは、アメリカGPでバルテリ・ボッタスのC42を引き継ぐことになる。

 プルシェールは今年、FIA F2選手権で2年目のシーズンを迎えている。現在ドライバーズ選手権で2位につけており、2レースを残すなかで3回の優勝と7回の表彰台を獲得している。だがプルシェールには来年アルファロメオからF1に参戦するチャンスがないので、2023年シーズンはチームのリザーブドライバーのひとりとなる予定だ。

左:エンツォ・フィッティパルディ(チャロウズ・レーシングシステム)、中:テオ・プルシェール(ARTグランプリ)、右:ラルフ・ボシュング(カンポス・レーシング)

「オースティンでフリー走行デビューすることに興奮している」と、2021年にアルファロメオで旧仕様のF1マシンをテストしたプルシェールは語った。

「F1マシンを走行させるのはこれで2回目になるが、ある意味では初めてのように感じるだろう。今回は公式なグランプリセッションになるからだ」

「夢が叶ったような気分だ。アルファロメオF1チーム・オーレンが、僕を信頼してこの素晴らしいチャンスをくれたことに感謝したい」

「コースに出るのを楽しみにしている。この機会を最大限に活用し、アメリカGPの準備をするチームをサポートするのに全力を尽くすつもりだ」

 アルファロメオF1チーム代表のフレデリック・バスールは次のように語っている。

「テオはこれまでと同様に、今シーズン中も素晴らしいパフォーマンスを発揮してきた」

「我々はほぼ4年間、アカデミーの一員としての彼と緊密な作業を行ってきた。彼の絶え間のない進歩と、ドライバーとしての、そして同様に人間としての彼の成長に感銘を受けている」

「来週、彼に初めてのフリー走行セッションの機会を与えることをうれしく思う。彼はこのチャンスにふさわしいし、パフォーマンスでふたたび我々を感心させるだろうと確信している。また、チームがアメリカGPを前に貴重なデータを収集する助けになってくれるだろう」

2022年FIA F2第3戦イモラ テオ・プルシェール(ARTグランプリ)

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