フィリピン映画に広島出身の俳優 14日から凱旋上映 広島

14日から広島市内で上映が始まった『義足のボクサー』というフィリピン映画に広島市出身の俳優が出演してます。その異色の経歴とは・・・

俳優 金子 拓平さん(安芸区出身)「広島で公開ということで大変うれしく思っています。最後まで観ていってください。本日は誠にありがとうございました」

フィリピン映画『義足のボクサー』に出演している安芸区出身の俳優金子拓平さん(33)。

この映画は義足のため日本でプロボクシングライセンスを取得できなかった若者がフィリピンに渡り、プロボクサーを目指した実話をもとにした物語です。

日本人ボクサー役を務める金子さんは、かつて広島皆実高校のサッカー部で活躍。

大学卒業後、4年間小学校の教師をしていましたが、子どもの頃からの夢を叶えるため俳優の道を歩み始めました。

金子拓平さん「『義足のボクサー』の監督でもあるブリランテ・メンドーサ監督の作品に一目ぼれして、(フィリピンの)オフィスに行って、会えて、「好きです」と身振り手振りとグーグル辞書で伝えたら、「分かった。その思いは伝わったからフィリピンに住めば?」と言われて、翌々週にはフィリピンにいた」

フィリピンを拠点に活動し、今回出演した映画が初めて広島で公開されるということで、急きょ帰国しました。

序破急 戸川 喜史取締役「ボクシング映画というよりフィリピンの様子がよくわかる映画です」

金子さん「この映画を見て地元広島でももっと盛り上がってくれたらいいなと」

公開初日の14日、映画館には地元の先輩や教え子らが駆け付けました。

金子さんの先輩「胸熱ですよね。すごい感慨深いような気がします。楽しみです、どんな感じで出てくるのか」

金子拓平さん「将来的にはフィリピンと日本の映画界の懸け橋的存在になりたいと思っているので、行ったり来たりしながら活動していきたい」

『義足のボクサー』はサロンシネマで20日まで上映されます。

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