真鶴町の松本一彦町長による名簿不正使用問題を巡り、町職員の8割超が「町政が混乱している」と受け止めていることが、町が実施したアンケート調査で分かった。町では問題発覚後、松本町長への不信感を募らせたベテランや中堅ら約1割の職員が退職して人員不足が深刻化する事態に陥っている。問題解決の兆しが見えない中で職員からは「負の連鎖が続いている」などの悲鳴が上がり、「町長は辞職すべき」との声も目立っている。
アンケートは、職員の離職が相次いでいることから町議の提案で9月下旬に実施され、参事級職員と教育長が取りまとめた。出向職員らを除く87人中86人が無記名で回答、その結果が10月14日の町議会全員協議会で公表された。
「現在の町政は混乱していると思うか」の設問に対し、「混乱している」72人(約83%)、「どちらとも言えない」11人(約12%)で、「混乱していない」は3人(約3%)だった。