「一刻でも早くガイドラインを示して」通園バス安全装置の義務付けに静岡県内の教育の現場からも情報求める声

政府は2023年4月から全国の通園バスに安全装置の設置を義務付ける緊急対策を10月12日発表しました。現場からは、安全装置のガイドラインを早く示してほしいという声が聞かれます。

静岡市清水区の幼稚園です。2022年度末、通園バスを更新するタイミングに合わせ、安全装置付きのバスの導入を検討しています。この園では、静岡県牧之原市のこども園での事件の発生前から、通園バスの安全装置を試験的に運用してきました。

<静岡サレジオ 石田祥一郎事務局長>

「まず、これが乗車した時にこども達の顔を確認して、乗車したか分かるシステム。あと、今話題になっている取り残し防止のブザーがここに付いていて、ドライバーが止めないと警報が止まらないというシステムになっている」

ただ、システムに頼ることに危険性も感じているといいます。

<静岡サレジオ 石田祥一郎事務局長>

「何らかの形でも、人が強制的にでも関わるようなシステムの方がいいと思っている。一刻も早く、システムのガイドラインを示してもらって、幼稚園を運営する側に早く示してもらえると助かると思っている」

国には、少しでも早く安全装置の設置に関する情報を発信してほしいと現場は求めています。

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