神奈川県「当事者目線の障害福祉条例」成立 県議会、全会一致で可決 来年4月施行 障害者福祉の在り方転換 

県当事者目線の障害福祉推進条例案を全会一致で可決した県議会本会議=14日午後、本会議場

 神奈川県議会は14日の本会議で「県当事者目線の障害福祉推進条例案」を全会一致で可決した。罰則はない理念条例で、来年4月に施行する。

 条例は県の障害福祉の在り方を当事者の意思を尊重して支援する「当事者目線」に転換し、県全体で取り組みを進める「基本的な規範」となる。 

 意思決定が困難な当事者への支援や、障害を理由とした差別・虐待の禁止、障害福祉の政策立案過程に当事者の参加を推進することなどを規定。県民、事業者の責務を明記し、障害福祉を担う人材の育成や処遇改善などにも必要な措置を講じると定める。

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