独占密着「ゆめモール西条」 開店の準備 地元の新人スタッフが研修

広島・東広島市に今月、オープンする「ゆめモール西条」。開店の準備に独占密着しています。地元・東広島市の人たちを中心にした新人スタッフが、研修を続けています。

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スタッフを指導
「お待たせいたしました」「ありがとうございます」

8月末。この日、集まったのは、オープニングスタッフです。

ゆめモール西条は、イズミとして東広島市では5店舗目になりますが、高速道路とのアクセスのよさやモール型の店舗であることから、県内各地から自動車での来客を見込んでいます。

一方、スタッフは、地元の住民を中心に構成されているといいます。

□ 研修① あいさつ練習

指導役
「いらっしゃいませ。前かがみ、戻します。できましたでしょうか」

研修は、基本的なあいさつからスタートして、いよいよ実戦です。

指導役
「それでは、1回ずつどうぞ」

新人スタッフたち
― すみません。お茶はどこですか?
「お茶でございますね。どのようなお茶をお探しですか?」

― お茶の葉を探しています。
「お茶の葉ですね。どうぞ、こちらに」

来店した人に声をかけられた場合の対応などを1つひとつロールプレイングで学んでいきます。

今回、採用されたスタッフの中には、子育てなどで長期間、仕事を離れていた主婦も多いといいます。

山本 まゆみ さん
「上の子が小学校に上がって、下の子も保育園に通い始め、昼間、手が空くので。座って話を聞くのも学生以来で、仕事するのも久しぶりで緊張しているんですけど」

その様子を見守っているのは、今回、新店舗のオープンを任された 石元 克典 店長です。

ゆめマート西条 石元 克典 店長
「この3年間、イズミとして新店出店がなかったので、ゆめモール西条は広大で、会社の命運も担ったような店なので、すごく責任感を感じましたね」

オープンまでおよそ1か月…。部署ごとの研修が始まりました。

□ 研修② レジ打ち

こちらは、レジ担当のスタッフの研修場所、名付けて「レジ道場」です。

熱血指導をしているのは、女子ハンドボールチーム「イズミメイプルレッズ」の元キャプテンで、日本代表としても活躍した 河本 千寿子さんです。

イズミメイプルレッズ 元キャプテン
レジ統括課 河本 千寿子 担当マネージャー
「1000円のギフト券を出してもらっていいですか。ギフト券ですよ。ゆめカードを通してください」

レジでの支払い方法は、現金以外にカードや金券類、モバイル決済と多岐にわたります。間違えると最初から商品を登録し直すことになってしまいます。

レジ担当 神田 三千代 さん
「簡単なぶん、間違えたらたいへん。お客さんを待たせるわけにはいかないので、正確にやらないといけない」

□ 研修③ 商品説明

近くにある「ゆめタウン東広島」の鮮魚コーナーです。「モール」のスタッフは、完成までここで研修をしています。

日本人と結婚し、韓国から来日したヤン・ソヌさんです。

鮮魚担当 ヤン・ソヌさん
― ここは、ヤン君がする予定のおすし。
「おすし、おいしいです」

― 鮮魚のおすしは、生本マグロ。冷凍しない生のマグロを仕入れて、手で切って、おいしいマグロを目指しています。

ヤンさんは、これまで日本のすし文化にほとんど触れたことがなかったそうです。

ヤン・ソヌさん
「今の気持ちはわくわくしているし、がんばってすしを作ったら、お客さんが食べる。それを想像しながらがんばりたい」

□ 研修④ 商品陳列

加工食品 佐藤 愛 さん
「商品の場所をまず探します。場所がわからなければ、JANコードの下3ケタを見ます。絶対に正解があります」

菓子やインスタント麺など加工商品を管理する部署の研修です。箱に入ったクッキーなどを棚に並べるときの注意点を教わっています。

佐藤 愛 さん
「つぶれるまでやったらいけん。商品価値がなくなるようなことは絶対したらいけないので、最初のうちは迷ったら持ってきましょう」

バックヤードで商品管理の仕方をひと通り教わったら、カート台車を引いて、いざ出陣です。説明で教わった通り、段ボールから商品を取り出し、商品棚にていねいに並べていきます。

加工食品担当 田畑 真由 さん
― (お客さまが)ピクルスの刻んだやつはどこにあるかって。
「ピクルスの刻んだやつ? ちょっと待って」

研修中にお客さんから商品の場所をたずねられました。

田畑 真由 さん
「お待たせしました。ありがとうございます」

研修中とはいえ、店頭に立てばスタッフの1人…。甘えは許されません。

田畑 真由 さん
「基本的なことはしっかり身に着けて、当日、困らないように、自分が困らないように、お客さまに迷惑かけないようにしたいなと思います」

子育て世代を中心に人口も増えている東広島市の西条地区…。

ゆめモール西条を出店する理由には、主婦層を中心とした地元での人材確保だけでなく、若い世代の多い地域の集客力への期待もあるといいます。

ゆめモール西条 石元 克典 店長
「東広島市で一番フレンドリーな店にしていきたい。お客さんが来たときに気持ちよく買い物して帰ってもらう店になるために1人ひとりが “お客さまファースト” を “腹落ち” してもらえれば」

「ゆめモール西条」は、10月27日にグランドオープンします。

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