篠井英介×豪華日替わりキャスト荒牧慶彦、佐藤拓也、下野紘、北村諒 朗読×和楽器『天守物語』 開幕 ライブ&アーカイブ配信も実施!

Mixalive TOKYO(ミクサライブ東京)Theater Mixaにて2022年10月14日(金)より、泉鏡花原作の朗読×和楽器『天守物語』が開幕した。

これまで様々な俳優によって上演されてきた泉鏡花の代表作『天守物語』。今作には実力派俳優×2.5次元俳優・声優と、ジャンルの垣根を越えた豪華キャストが集結。演出は日本舞踊・尾上流家元の尾上菊之丞、主演の富姫には篠井英介、姫川図書之助・亀姫には荒牧慶彦(14日)、佐藤拓也(15日)、下野紘(16日)、北村諒(17日)が日替わりで出演。

さっそく初日を飾った荒牧慶彦の回。

“盲目的”なまでに相手を想う…くるおしさ募る、身分違いの泡沫ラブストーリー

本作『天守物語』は、自害して人ならざるものとなった城主の夫人・富姫と、彼女が憩う天守閣へとやってきた城主の家来・姫川図書之助が、身分や立ち場の違いに苦悩しながらもお互いに惹かれ合っていく恋物語だ。

開幕直後、悠久の昔を彷彿とさせる雅な旋律を運ぶのは和楽器奏者の面々。荘厳で華やかな生演奏と歌声からは目に見えぬ力を感じ、肌の表面がビリビリするほどだった。また侍女たちの釣りのシーンでは秋草を釣り上げる様子を胡弓で表現するなど、効果音を演出する際に和楽器を用いていたのが実に面白かった。

その後ほどなくして篠井演じる富姫が登場するのだが、まるで身体が光の膜に覆われているかのように神々しく輝き、息を呑むほど美しい。

篠井から紡がれる言葉の全てがなめらかで、古典的な言い回しにもかかわらず耳に自然に馴染んでいく。まずは一度目を閉じ、美しい言葉の運びと艶のある声音に酔いしれてみていただきたい。

場面は変わり、姫路城の天守閣では富姫と猪苗代の亀姫が仲睦まじげにすごしていた。今回、荒牧は亀姫と姫川図書之助の二役を演じるわけだが、ここで登場する亀姫がなんとも無邪気で、非常に可憐なのだ。目尻を下げ優しく微笑むその表情に、見ているほうも思わず頬を緩めてしまう。

天守閣には大きな獅子頭がある。富姫は、ずっとこの獅子のように勇ましい相手との出会いを夢見ていた。そんなある日、鷹を逃がした罪で切腹させられそうになった姫川図書之助が免罪のために富姫のもとへとやってくる。一度はそのまま地上へと帰そうとした富姫だが、なんと図書之助は再び彼女のもとへと戻ってくるのだ。

この際の図書之助の潔さと勇敢さを垣間見たのがきっかけで富姫は恋に落ちることとなる。
荒牧は精悍でまっすぐな図書之助を体現させ、芯のある眼差しがとても印象的だった。物語が先へと進むにつれて彼の声にも変化が生まれ、より強く猛々しくなっていくため、「これは富姫が惚れるのもうなずける」と、きっと納得してしまうに違いない。先程までの亀姫との佇まいのギャップに驚きだ。
一方、逃した鷹について語る富姫に心奪われる図書之助の様子は純真でいじらしい。

とはいえ人ではない富姫と鷹匠の図書之助だ。この二人が結ばれることは容易ではないだろう。
二度目に富姫が図書之助を見送ったあとから、事態は急展開を見せていく…。

この物語に用意された顛末は、ほかでは味わうことのできないほどドラマティック。この結末を見届けたい方は、全日夜公演にライブ配信公演の実施も決定。アーカイブ配信期間内(10月26日(水)23:59まで)は、何度でも淡くも切ない『天守物語』の世界を堪能いただくことができる。

『天守物語』あらすじ
姫路城の天守から、妖しい夫人・富姫が地上を高みの見物のように見下ろしている。
地上での鷹狩の最中に、富姫が不思議な力で鷹を武士らから奪い取ると、若い美男の鷹匠・図書之助が鷹を追って天守に上がってくる。恋に落ちる富姫と図書之助。そして事態は思わぬ方向へ…。

公演概要
朗読×和楽器 『天守物語』
日程・会場:2022年10月14日(金)~10月17日(月) 全8ステージ Theater Mixa
原作:泉鏡花
演出:尾上菊之丞
出演
篠井英介
荒牧慶彦(14日)
佐藤拓也(15日)
下野紘(16日)
北村諒(17日)
アンサンブル
梶原航
辻井彰太
和楽器演奏
中井智弥(二十五絃箏・箏)
木場大輔(胡弓)
長須与佳(薩摩琵琶・尺八)

ライブ配信について
チケット価格
1公演:4,000 円(税込)
4公演セット:12,000 円(税込)
※各公演、出演者のデジタル特典付き。
主催:朗読×和楽器『天守物語』製作委員会

公式サイト:https://officeendless.com/sp/tenshu_story

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