小山町で大型観光バスが横転し21人が死傷した事故で、バスが事故現場の400m手前から、制御困難だったとみられることがわかりました。
<中西結香 記者>
「午前8時です。容疑者が御殿場警察署から出てきました」
10月13日、静岡県小山町の県道「ふじあざみライン」で観光バスが横転し21人が死傷した事故で、過失運転致死の疑いで15日に送検された男は、これまでの調べに対し「ブレーキが利かなくなった」と供述しています。
捜査関係者によりますと、事故現場ではおよそ400m手前からスリップによるものとみられるタイヤのあとが残っていて、さらに、200m手前からはタイヤのあとが何度も中央線を越えていたことがわかりました。
警察は、バスを運転していた容疑者の男が400mにわたって制御困難な状態が続いた末に、カーブを曲がり切れずにのり面に乗り上げて横転したとみて捜査を進めています。