今月31日(月)はハロウィーンで、その起源は古代ヨーロッパで始まった秋の収穫を祝い、悪霊を追い出す祭だとされている。近年では日本各地でも、子どもを中心に仮装をしたり、様々なイベントが催されるようになってきた。最新の1か月予報や16日間予報で、31日(月)までの各地の天気や気温の傾向を見ていく。

北日本　昼夜問わず暖かい仮装を

　北日本は、日本海側を中心にくもりや雨の日が多くなりそうだ。太平洋側ではおおむね晴れる日が多い見込み。ハロウィーン当日は今の所は晴れそうだが、前日の雨が残る可能性もある。
　特にハロウィーンイベントが集中しそうな29日(土)から31日(月)にかけての気温は、札幌では最低気温は4℃くらい、最高気温は13℃前後の見通し。仙台では最低気温11℃くらい、最高気温は18～19℃くらいの予想だ。北日本では昼夜問わず暖かい仮装にした方がいいだろう。

東日本　厚手の生地の仮装だと汗ばみそう

　東日本は、日本海側では天気は周期的に変化するものの、だいたい晴れる日が多い見込み。太平洋側では土日を含めておおむね晴れる日が多く、ハロウィーン当日も晴れそうだ。
　29日(土)から31日(月)にかけての気温は、金沢は最低気温12℃くらい、最高気温は19～20℃くらいの見込み。東京は最低気温12～13℃、最高気温は20～21℃くらいの予想だ。東日本では、昼間は生地の厚い仮装だと動くと汗ばんでしまうかもしれない。

西日本　今月の土日は晴れる所が多い

　西日本は日本海側・太平洋側ともに晴れる日が多くなりそう。どの週末も、今の所はイベントには最適な陽気と言えそうだ。
　29日(土)から31日(月)にかけての気温は、大阪・福岡ともに最低気温は13℃前後、最高気温は21～22℃くらいの予想。日ざしのもとでは過ごしやすくなりそうだ。晴れた日の夜間の方が気温は下がりやすく、足元から冷え込むため、夜間に仮装をする際は厚手の靴下などを準備した方がよさそうだ。

沖縄・奄美　昼間はまだまだ25℃以上の夏日

　沖縄や奄美は、19日(水)にかけては熱帯低気圧や、熱帯低気圧から発達する台風の影響で荒れた天気となるおそれがある。ただ、その後は31日(月)にかけて晴れる日が多くなりそうだ。
　29日(土)から31日(月)にかけての気温は、那覇・名瀬ともに最低気温は20～23℃、最高気温は25℃以上と夏日の見通し。昼間と夜間ともに、薄着の仮装でも問題はなさそうだ。

　ハロウィーンの起源でもある古代ヨーロッパの人々は、恐ろしい格好をして悪霊たちを怖がらせ、秋の収穫祭から追い払おうとしたという。これが現代でも仮装をする由来とされている。ことしも各地節度を守り、そして感染対策を徹底した上でハロウィーンを楽しみたい。
（気象予報士・鈴木悠）