大糸線全線開通65周年 こども車掌りりしく 体験通し愛着を 糸魚川―南小谷間

 大糸線全線開通65周年「大糸線こども車掌体験」が15日、JR西日本管轄の大糸線糸魚川―南小谷間、糸魚川発2便、南小谷発2便の計4便で実施された。沿線・近隣の小学生が親子・家族で参加し、各便3~5人ずつ、りりしい制服姿で「こども車掌」を務めた。

糸魚川発の第1便では3人が「こども車掌」を務めた

 同企画は大糸線活性化協議会(事務局・糸魚川市都市政策課内)が主催。新型コロナウイルス感染症の影響などがあり、3年ぶりに行われた。糸魚川市、長野県小谷村・白馬村・大町市在住、または「大糸線応援隊」に登録している小学生を対象に募集、計18人から参加希望があった。
 同日は催しのため2両編成で運行した。このうち糸魚川午前10時31分発・南小谷同11時35分着の第1便では、糸魚川市、白馬村、上越市の児童3人が担当。信号確認と出発合図、車内アナウンス、切符確認、乗客への観光パンフレット配布などの大役を担った。

信号を確認し出発進行の合図を送る小学生
車内放送を行う参加児童

 白馬村から親子3人で参加した小学2年の女子児童は「列車が時間通りに進むのでびっくりした。大糸線にはいつまでも頑張ってほしい」と感想。父親(48)は「子どもが張り切って参加できて良かった。糸魚川へは車で行くことが多いので、車窓からの景色が新鮮」と話した。

◇「輪行バッグ」貸し出し実施
 自転車・サイクリングを通じたさらなる広域観光に向けて、北アルプス日本海広域観光連携会議(事務局・糸魚川市商工観光課内)は11月30日まで、列車内に持ち込める「輪行バッグ」貸し出しを3年ぶり実施している。利用料無料で、期間は原則2日間以内。
 貸出・返却場所は、ジオパル(糸魚川市)、直江津駅前観光案内所(上越市)、みなとや商店(長野県小谷村)、白馬駅内観光案内所(同白馬村)、信濃大町駅内観光案内所(同大町市)、越中宮崎駅前・ヒスイテラス(富山県朝日町)。
 問い合わせは同事務局(電025・552・1511代表)へ。

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