インバウンド回復が円安対策に有力 菅氏「観光は地方創生の切り札」期待感示す

菅義偉前首相(資料写真)

 菅義偉前首相(衆院神奈川2区)は15日、新型コロナウイルス対策の水際規制が大幅緩和されたことを踏まえ、インバウンド(訪日客)需要の回復が急激に進行している円安対策につながるとの考えを示した。「観光は成長戦略における柱で地方創生の切り札。総力を挙げてインバウンドを進めてほしい」と語った。

 視察先の愛知県岡崎市で記者団の取材に応じた菅氏は「インバウンドは予算もなく、(入国制限を)緩和するだけでできる円安対策の一つ」と述べ、円安が加速度的に進む中で水際緩和に踏み切った政府の対応を評価した。

 その上で「インバウンドをできるだけ早く進めていくことが大事だ」と付言。激しく落ち込んだインバウンド需要の早期回復に期待感を示した。

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