鉄道開業150年 小さな“駅長”さん 児童ら駅員の業務体験

新幹線かもめから降りる客を出迎える琴海ちゃん(右)ら=JR長崎駅

 鉄道開業150年を記念して、JR九州は15日、管内の150駅で子ども向けイベント「150人の一日駅長」を実施した。長崎市のJR長崎駅では、制帽をかぶり、名札を付けたかわいらしい児童らが、駅員の業務を体験し駅舎を見学した。
 小学生以下を対象に募集し、6457人から応募があった。長崎駅では、長崎市の森琴海(ことみ)ちゃん(5)が萱嶋創駅長から委嘱状を受け取り、駅構内や改札窓口を見学したり、切符にスタンプを押したりした。緊張した様子だったが、駅員と練習して構内放送にも挑戦。改札では「ありがとうございました」と利用客にあいさつし、小さな“駅長”に利用客は笑顔になった。
 浦上駅と長与駅の一日駅長、藤井昴輝(いぶき)ちゃん(4)と中村留唯(るい)さん(9)も合流し、駅長室や券売機の裏側などバックヤードを見学。みどりの窓口では券売機で切符や入場券を発券した。ホームでは新幹線かもめの到着を手をつないで待ち、3人で乗客を出迎えた。
 琴海ちゃんは「楽しかった」、父の正則さん(48)は「初めは緊張していたが、皆さんが心配りをしてくれて、緊張も解け楽しんでいた。良い経験になった」と話した。


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