避難者間の支援格差是正を 国連特別報告者インタビュー

東京電力福島第一原発事故の避難者調査をした国連のセシリア・ヒメネスダマリー特別報告者はこのほど、東京都内で共同通信のインタビューに応じ、強制避難者と自主避難者との間で支援に格差があることに「国際法上、正当な理由がない」と是正を求めた。自主避難者を巡り、支援終了後も公務員宿舎に住み続けたとして福島県が未払い家賃を求め提訴していることに関して「人権侵害になりかねない。このような立ち退きには賛成できない」と指摘した。ヒメネスダマリー氏は9月26日から10月7日にかけ来日、政府関係者や避難者から聞き取り調査を実施。来年6月の国連人権理事会で最終報告する予定になっている。

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