JR西日本、JAXA、故障予測AI技術を活用した宇宙機のヘルスマネジメント事業に関する共創活動開始

西日本旅客鉄道株式会社(以下:JR西日本)、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下:JAXA)は、「JAXA宇宙イノベーションパートナーシップ(J-SPARC)」の枠組みのもと、故障予測AIを活用した宇宙機のヘルスマネジメント事業を創造する事業コンセプト共創活動を開始する。

JR西日本は、データアナリティクス組織がセンサーやカメラから得られるデータを分析し、AI等を活用した設備の故障予測の技術開発をしている。JAXAは、人工衛星の健全性確認に必要なテレメトリデータを取得。地上に送られるデータ群を運用管制員が観察することで、故障や異常を未然に防止し、衛星を運用している。

同活動は、JAXAの人工衛星からのテレメトリデータアセット、人工衛星に関する運用ノウハウと、JR西日本の鉄道設備メンテナンスに関するデータ分析・AI開発技術、実装ノウハウを掛け合わせることで、人工衛星における故障・異常兆候検知AIの開発を行い、人工衛星の予知保全に臨む。

JR西日本は「宇宙機のヘルスマネジメント事業」の創出を目指し、既存の取り組みである鉄道設備の状態監視保全・予知保全技術へフィードバックし、精度を高めていくという。他産業の設備機器等へ水平展開し、メンテナンスのスマート化に取り組む。JAXAは、人工衛星運用の健全性管理における品質の向上・効率化における知見獲得を目指すという。

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