横浜の女子中学生の自殺を手助け 容疑の男を再逮捕 相模原の山間部、橋の上で降車させる

神奈川県警本部

 交流サイト(SNS)で知り合った女子中学生を車で相模原市内の山間部に連れて行き、自殺の手助けをしたとして、神奈川県警捜査1課などは17日、自殺ほう助の疑いで、さいたま市緑区、会社員の男(28)=未成年者誘拐の疑いで逮捕=を再逮捕した。男は県警の調べに対し、容疑を認めている。

 再逮捕容疑は、9月23日ごろ、相模原市緑区の山間部に、横浜市に住む女子生徒を連れ出し、自殺の手助けをした、としている。

 捜査関係者によると、女子生徒がSNSに自殺願望をほのめかす書き込みをし、投稿を見た男が女子生徒に接触した。同20日に男は女子生徒と東京都内の駅周辺で待ち合わせて電車で移動し、自宅に連れ込んだとみられる。

 その後、女子生徒を山間部の橋の上まで連れて行き、降車させた。男は女子生徒を置いて車でその場を走り去ったという。

 同21日に女子生徒の母親が「娘が帰ってこない」などと横浜市内の警察署を訪れ、行方不明届を提出していた。2人が待ち合わせた駅の防犯カメラ映像などから男の関与が浮上。県警は同27日に未成年者誘拐の疑いで男を逮捕していた。

 逮捕前の任意の調べから男は女子生徒の自殺への関与をほのめかす供述をしていて、県警と消防が現場となった橋の周辺を捜索していたところ、同29日に周辺の河川から女子生徒の遺体が見つかった。県警によると、司法解剖の結果、死因は不詳だった。

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