10月23日は那覇市長選挙!那覇軍港移設、市民はどう考える?沖縄県知事選挙 投票マッチング分析

9月11日に沖縄県知事選挙の投開票が行われました。選挙ドットコムでは琉球新報と共同で、自分の考えがどの候補者に近いか調べられる「沖縄県知事選挙2022 投票マッチング」を8月26日にリリースし、約2万人の方にご利用いただきました。

さて、10月23日は那覇市長選挙と市議会議員補欠選挙の投票日です。今回は投票マッチングにおいて那覇市と沖縄県全域の結果を比較してみました。特徴があった3つの論点を取り上げていきます。

なお、投票マッチング全体の分析についてはこちらをご覧ください。

那覇軍港の浦添市沖移設の賛否

「那覇軍港の浦添市沖移設」についての設問で、2つのデータを比べると中立(どちらでもないを含む)の割合に3ポイント程度の差がありました。

旧称が那覇軍港である「米軍那覇港湾施設」は、那覇市から浦添市沖への移設計画の協議が進められています。那覇軍港を有する那覇市だからこそ、中立(どちらでもないを含む)が減り、賛否が分かれたと受け取れます。

オスプレイが輸送や訓練の目的で離着陸を伴う運用を続けている那覇軍港。また、移設後の跡地には商業施設などを建設する案が浮上しており、今後も注目のイシューと言えるでしょう。

南西諸島への自衛隊配備強化の賛否

有事を想定して進められている南西諸島への自衛隊配備。こちらも那覇市と沖縄県全域の結果に差がありました。

「賛成」と「やや賛成」を合計した配備に前向きな層が少し厚くなっており、特に「賛成」の割合に5ポイント程度の差があります。

また、年代別に見た場合では年代が上がるにつれて「賛成」と「反対」がはっきりと分かれていることが分かりました。

南西諸島への自衛隊配備強化については、住民の安全が守られるかなどの論点があり、今後も注目されるイシューと言えます。

パートナーシップ条例の制定の賛否

最後にパートナーシップ条例の制定について見ていきます。

パートナーシップ条例については前向きな人が多いことに変わりないのですが、「賛成」のみを見ると4ポイント程度の差があることが分かりました。

性別のクロス集計では、男性の「賛成」と「やや賛成」の合計は65.6%、女性の合計は87.2%となり、男女の差は約22ポイントでした。年代別では、18歳~29歳の「賛成」と「やや賛成」の合計が8割を超えていましたが、60代から上の世代では6割を下回りました。

全国的な調査と比較をしても、傾向には特筆すべき差はありません。なお、那覇市ではパートナーシップ制度を2016年から施行しており、10月からはパートナーシップの関係にある人の近親者も「家族」として登録ができるように制度の拡充がされました。

那覇市の施策は先進的な取り組みとされており、今後も注目される政策の一つと言えます。

10月23日は那覇市長選挙・市議会議員補欠選挙の投票日

16日に那覇市長選挙市議会議員補欠選挙が告示されました。

23日が投票日ですが、17日~22日には期日前投票と不在者投票をすることができます。ぜひ、投票へ!

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