学校統合後、校歌がなかった静岡県西伊豆町の中学校。生徒会中心に作り上げた校歌を披露する場があり、全校生徒122人で心を一つにして歌いました。
<校歌>
「大空に描く夢が集えば」
西伊豆町の西伊豆中学校です。生徒たちが授業で練習していたのは「校歌」です。音楽発表会で完成した校歌を初めて披露するためです。
<前生徒会長 鈴木ことみさん>
「授業中とかでも音楽室や体育館とか、ほかの学年とか自分たちの学年とかも練習している声が聞こえるので、改めて校歌が作れたという実感が湧いた」
2021年4月に西伊豆中と賀茂中が統合して生まれたこの中学校には、卒業式などで必ず歌う校歌がありませんでした。そこで生徒会中心となり、プロミュージシャンの谷本貴義さんに制作を依頼。7月末の1学期の修了式に完成した校歌が発表されました。10月14日に開かれた音楽発表会には校歌を作った谷本さんも招待されました。
<前生徒会長 鈴木ことみさん>
「きょうは行事の時に校歌を全校生徒で歌う初めての時です。私たちは、今までずっと校歌が歌えなかった分、この時を楽しみにしてきました」
谷本さんの指揮のもと全校生徒での校歌の合唱です。
<校歌>
「歌声高らか西伊豆の母校」
生徒たちは、この日に向けて練習した成果と校歌を歌える喜びを歌にのせていました。
<校歌の制作を依頼された谷本貴義さん>
「めちゃくちゃ感動しました。何より大きな声で元気に歌ってくれたのが本当にうれしかったですね」
<前生徒会長 鈴木ことみさん>
「私たちが卒業しても、この校歌はこの西伊豆町の自然やこの学校の感じが盛り込まれているので、それを思い出しながら歌い継いでいってほしいと思いました」