一足早く冬の訪れ ハクチョウ初飛来 大田原の羽田沼

羽田沼に飛来したハクチョウ

 ハクチョウの飛来地として知られる栃木県大田原市羽田の羽田沼に17日、今季初めてハクチョウ3羽が飛来し、一足早く冬の訪れを告げた。

 羽田沼白鳥を守る会の長嶋昭夫(ながしまあきお)会長(62)によると、初飛来の時期はほぼ平年並み。3羽はいずれもコハクチョウで、この日早朝に2羽の飛来を確認。午前中にもう1羽が加わった。3羽は写真愛好家らが見守る中、長旅の疲れを癒やすかのように時折羽を広げ、水面を優雅に泳いでいた。

 飛来は例年1月下旬〜2月上旬がピークで、200羽以上が訪れる。このうち8、9割がオオハクチョウで3月末まで見られるという。周辺はミヤコタナゴの生息地にもなっており、長嶋会長は「水質保全などのために餌やりは自粛し、静かに見守ってほしい」と話している。

羽田沼に飛来したハクチョウ

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