横浜と川崎の民設学童13園 交流まつりで子育て活動発信 地域の企業や町内会と連携

子どもたち手作りの「ひもくじ」に歓声が響いた「ワオまつり」。全園で子どもとスタッフが協力してイベントを展開してきた=9月3日、横浜市鶴見区のワオキッズ上末吉園(ワオ・ジャパン提供)

 横浜、川崎市を中心に建築などを手がける「大川グループ」傘下の「ワオ・ジャパン」(横浜市鶴見区、大川恭延社長)が両市内で運営する民設学童保育13園で、地域の企業や町内会などと連携した「交流まつり」が好評だ。22日には川崎市幸区エリアで締めくくりとなる13番目のまつりが行われる予定。大川社長は「地元と連携を深めながら、多くの人に学童を知ってもらいたい」と話している。

 同グループは2000年から認可保育園を運営しており、同社の学童保育「ワオキッズ」は「保育のバトンリレー」との位置付けで11年からスタート。当初は児童8人、スタッフ2人だったが、現在は13園で児童約900人、スタッフは約120人に上っている。

 同社では「学童保育に接するのは年間1800時間で学校在学時間(1200時間)より長い」(大川社長)ことから、書道やサイエンス教室などオプションのカリキュラムを充実。グループの本業を生かして各施設には暖房やオートロックを完備しているという。

 地域と交流する「ワオまつり」は先月から始まり、これまで12園で実施。「上末吉園」(横浜市鶴見区)では子どもたちが「ひもくじ」を手作りし、「岸根公園」(同市港北区)では竹のランタンを作るなど、各園で工夫を凝らした。

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