18世紀の音色がよみがえる 10月23日に秋吉台国際芸術村で「ピリオド楽器で聴く古典の響き」

 クラシック音楽の楽曲が作曲された当時に使われていた古楽器「ピリオド楽器」の名手たちの演奏を楽しむ「レ・ヴァン・ロマンティーク・トウキョウ&川口成彦 ピリオド楽器で聴く古典の響き」が、10月23日(日)午後2時から秋吉台国際芸術村(美祢市秋芳町)で開かれる。

  「アンサンブル・レ・ヴァン・ロマンティーク・トウキョウ」は、世界的古楽オーケストラ・合唱団のバッハ・コレギウム・ジャパン主席オーボエ奏者の三宮正満と、元NHK交響楽団首席ホルン奏者福川伸陽が発起人となり、幅広いレパートリーをそれぞれの時代と地域にふさわしい楽器で演奏する特別編成の古楽アンサンブル。2人に加え、第1回ショパン国際ピリオド楽器コンクールで第2位、ブルージュ国際古楽コンクール・フォルテピアノ部門最高位を受賞し、フォルテピアノ(18世紀から19世紀前半の様式のピアノ)やチェンバロなど歴史的な鍵盤楽器を用いての演奏活動も行っている川口成彦(ピアノ)、バッハ・コレギウム・ジャパンでも演奏する満江菜穂子(クラリネット)、村上由紀子(ファゴット)の3人が出演する。

▲川口成彦

 演奏曲目は、ベートーベン「ピアノと管楽器のための五重奏曲変ホ長調」、モーツァルト「きらきら星変奏曲」など。

 管楽器は約200年前に製作されたオリジナルを使用。ピアノは、当時の楽器を復元したものを埼玉の工房から運び、ベートーベンやモーツァルトが作曲当時に聞いたであろう繊細な演奏や響きを再現する。また、開演前の午後1時からは、出演者によるプレトークもある。

▲1795年製を復元したピアノを持ち込み

 入場料は、一般3500円で25歳以下は1000円。チケットの予約は、同施設へ電話(TEL0837-63-0020)またはウェブサイト(https://aiav.jp/apply/)の専用申し込みフォームから。

 「現代楽器と古楽器との違いや公演の見どころを演奏者が解説するプレトークは必聴。きらきら星変奏曲の"本当の響き"を聞くこともできる」と同施設。

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