ゼンリンの観光型MaaSアプリ 佐世保・西九州エリアで実証実験開始

観光型MaaSアプリ「STLOCAL」の画面と紹介する11のエリア(ゼンリン提供)

 地図大手のゼンリン(北九州市)は、佐世保・西九州エリアで観光型MaaSアプリ「STLOCAL(ストローカル)」の実証実験を始めた。既に長崎市で開始しており、両市の観光スポットなどを紹介することで周遊を促していく。
 同社が所有する地図情報と移動情報を活用し、地域課題の解決を目指す「マイクロMaaS」の一環。佐世保市とは包括連携協定を結んでいる。同社によると、同市は豊富な観光資源がありながら滞在型の観光客やリピーター数の伸び悩みが課題となっている。人の移動や周遊を促し、滞在型の観光客などの増加や地域活性化、消費の拡大を目指す。
 アプリでは佐世保・西九州エリアを「佐世保市街地」「佐世保近郊」「ハウステンボス」「三川内・早岐・針尾島」「小値賀島」など11エリアに分け、定番の観光スポットやグルメ、隠れた名所を紹介。観光マイスターに認定されている人たちが書いた記事の掲載も合わせて佐世保ならではの楽しみ方を紹介していく。旅の計画から松浦鉄道や、観光施設などの電子チケットの購入もできる。
 同社はアプリ利用者の位置情報などを分析。「人の行動を喚起し、地域活性化につなげていきたい」としている。


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