太宰治の名著を完全映画化した『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』、戦後日本を真っ直ぐに生き抜く主人公・かず子を宮本茉由が演じる本編冒頭映像が解禁!

1947年に出版され“斜陽族”と流行語にもなり、大ベストセラーとなった太宰治の名著『斜陽』執筆75周年を記念する『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』が完成した。 ヒロインのかず子を宮本茉由、彼女が想いを寄せる売れ子作家を安藤政信が演じ、戦後の日本を舞台に“恋と革命の物語”が綴られる。 山日YBSグループ創業150周年記念作品として、太宰治が新婚時代を過ごした山梨県内でも撮影された『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』は、10月28日(金)よりTOHOシネマズ甲府、シアターセントラルBe館にて先行公開、11月4日(金)よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国公開される。 今もなお若い読者を獲得し読み継がれている『斜陽』は、戦後の日本を舞台に没落貴族の娘かず子と彼女が想いを寄せる売れっ子作家との“恋と革命の物語”。 今回、宮本茉由演じるヒロイン島崎かず子が物語の背景を語る、本編冒頭映像が解禁となった。

▼『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』本編映像解禁

YouTube URL:https://youtu.be/9EhTvcEKaa0

映像は、戦後の日本をとらえた写真を背景に、GHQによる改革、華族令の廃止を語る独白から始まる。「すべての爵位はなくなり、この国には貴族という階級の人間は一人もいなくなった」の言葉とともに映し出されるのは、憂いを帯びた表情のかず子。水野真紀演じる母・都貴子は、「今日でこの家も庭も見納めよ。かず子さん、しっかりその目に焼き付けて」と決意のにじむ声音で語り掛ける。 場面は変わり、10年前に父を亡くし、爵位も失い、さらには弟の直治も終戦後行方知れずと島崎家の苦悩を滔々と語る背景には、浮かない表情のかず子と、真っ直ぐに前を見つめる都貴子が電車に揺られる姿。「残された私と母は、母のたった一人の肉親、和田の叔父に本郷・西片町の家屋敷を売ってもらい、親子二人、伊豆で暮らすことになった」と語るかず子は、ちらりと気遣わしげな目線を母に向けている。 戦後の動乱の時代を、古い道徳とどこまでも争い“強く真っ直ぐに生きる女”かず子。映画デビューにして初主演の宮本茉由が体現するその生きざまは、さまざまな不安や不況を巻き起こし、生活や人間関係を一転させたコロナ禍の現代にも通じる、やがて来るであろう“明日への希望”を謳い上げている。 刊行当初「斜陽族」の言葉を生み出す大ベストセラーとなり、太宰の生家である記念館「斜陽館」の由来となった名著が、名匠増村保造の草稿を基に再び描かれる。今の時代にこそ心に響く本作を、ぜひ劇場でご鑑賞いただきたい。 太宰治『斜陽』執筆75周年記念作品『鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽』は、10月28日(金)よりTOHOシネマズ甲府、シアターセントラルBe館にて先行公開、11月4日(金)よりTOHOシネマズ日本橋ほか全国公開。

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