上越信用金庫は、上越市内の就労支援事業所で作られた農産加工品などの販路拡大と市民に社会福祉への関心を喚起するため、事業所による店舗内での販売会を始めた。
14、17日は柿崎支店(柿崎区)のロビーで市社会福祉協議会の就労支援事業所「ふれんどり~ミルはまなす」(同区)が、この日のために用意したバルーンアートで売り場を飾り、自家製のジャムを販売した。
「はまなす」では、素材の皮むきから煮詰め、瓶詰めする作業まで利用者が行っている。梅やイチゴのジャムは特に人気で、早々に売り切れた。14日は年金支給日で来店者が多く、飛ぶように売れたという。
「はまなす」のサービス管理責任者、石田明美さんは「作ったものが売れたと報告すると、みんな喜んだ。こうした経験がやりがいにつながる」と話す。
同金庫は今後、販売会を開きたい同市内の就労支援事業所を募る他、地元以外の支店でも販売会を開くことができるよう調整を進めることにしている。