悪臭放つ水、マラリア急増 パキスタン洪水被害

洪水でたまった水が茶色く泡立ち悪臭を放つ。湧き出た蚊が原因とみられるマラリアがテントに避難した住民に広がる。6月以降の記録的な洪水で国土の3分の1が水没したパキスタン。10月になっても南部シンド州などで冠水が続き、感染症流行の「二次災害」が急拡大。「帰る家も逃げ場もない」。被災者は途方に暮れ、政府は地球温暖化による豪雨や氷河の融解が洪水の原因だと国際社会に訴える。

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