〈2022妙高市長選〉立候補予定2氏 人口減少対策など語る 妙高JCが公開討論会

 任期満了に伴う妙高市長選(23日告示、30日投開票)の公開討論会が17日夜、新井ふれあい会館で開かれた。立候補を予定している前妙高市議の宮澤一照氏(56、17日付で議員辞職)と前妙高市課長の城戸陽二氏(55)が人口減少、雇用環境、少子化への対策などで考えを語った。討論会は妙高青年会議所(JC)が主催し、約200人が来場した。発言順に要旨は次の通り。

立候補を予定する新人2氏

人口減少対策
 宮澤氏 若者を拠点に集めていくことが重要。例えば、遊休施設の中にインターナショナルスクールをつくり、第2道の駅にスターバックスやコストコを入れる。今まではトップダウンだったが、ボトムアップ型でやる。予算の組み替えを行い、ハコモノではなく人に投資する。子育て支援をしっかりやってPRする。
 城戸氏 短期的には子育て支援の充実、移住・定住の促進、健康寿命の増進に取り組む。中期的には、より強い絆を持ったコミュニティーをつくる。施設を活用して新たにつくっていく。長期的には、人口が減少しても生活の質を維持することが重要。デジタル技術の進歩で移動や健康などへの支援の仕方は変わる。
雇用環境
 城戸氏 事業者の安定、挑戦に対する支援と働く人のスキルアップ支援に取り組む。資金、人材面、販路拡大や資格取得、副業への支援を行う。
 宮澤氏 中(市役所)に入ってパンドラの箱を開ける。どこに予算を付けることができ、活性化できるか。アイデアはそこから生まれてくる。 
少子化対策
 宮澤氏 学校給食に朝食を導入し、完全無償化する。保育料を完全無償化する。子育て環境をどこよりも良くする。新図書館(等複合施設)を延期して財源を捻出する。
 城戸氏 子育て費用の負担軽減を図るため、保育園から中学校までの給食費を(完全)無償化する。年間2億円弱かかる。市民の理解の下で子育て支援をしていく。
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 公開討論会の模様は21日以降、妙高青年会議所のホームページから視聴できる。

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