異色のアニメ声優のオファーを受けた清水尋也の成長ぶり

俳優の清水尋也が17日、都内で行われたアニメ映画「カメの甲羅はあばら骨」(28日公開、モリ・マサ監督)の完成披露舞台あいさつに出席したことを、各メディアが報じた。

人間の骨を変形させる動物図鑑を劇場アニメ化し、清水は亀の動物人間の声を担当。「オファーを頂いた時は『なんじゃ、こりゃ』という感じで。後にも先にも亀役は、今回しかないと思う」と振り返り、「役作りをどうすればいいのかと思ったんですけど、中身はまっとうな青春ストーリーなんでで」とアピールした。

「これまでにないようなアニメ映画だけに、普通の俳優ならばオファーに躊躇するはずだが、向上心を持ち続けている清水だけに即決したのだとか。俳優として貴重な経験になったのでは」(イベントを取材した記者)

東京生まれの清水は、4つ年上の兄・清水尚弥の主演映画「からっぽ」の試写会で事務所の人間に誘われて演技のレッスンを始め、徐々に俳優業の楽しさに目覚めた。

初めての出演作は2012年の映画「震動」。その後、同年10月期のフジテレビ系テレビドラマ「高校入試」に出演。

オーディションの末、中島哲也監督の問題作「渇き。」(14年)で壮絶ないじめにあうボク役、前後編の2部作「ソロモンの偽証」(15年)ではクラスメートに恐怖を与える不良役という両極端な役を演じ、186センチの長身ということもあって脚光を浴び、18年7月期のテレビ東京系ドラマ「インベスターZ」でドラマ初主演をつとめた。

その後、昨年のNHKの朝ドラ「おかえりモネ」、昨年公開の人気コミックを映画化しヒットした映画「東京リベンジャーズ」、今年1月期の嵐・松本潤主演のテレビ朝日系ドラマ「となりのチカラ」など続々と話題作に出演。

松田龍平・翔太兄弟、藤原季節ら実力派俳優と同じ事務所に所属しているだけに、大いに刺激を受けているはずだ。

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