長善館史料館(新潟県燕市)で、吉田松陰が燕市出身の僧侶へ贈った獄中詩を公開

今回公開された、吉田松陰の獄中詩

長善館史料館(新潟県燕市)は18日から、幕末の志士、吉田松陰が燕市出身の僧侶へ贈った獄中詩を展示している。展示期間は12月4日まで。

長善館は、鈴木文臺によって1833年、燕市粟生津に創設された私塾。1912年の閉鎖までに多くの人材を輩出し、その功績により明治政府からも称賛を受けた。また、文臺は良寛とも親交があったという。現在その跡地に立つ史料館には県内外から見学者が訪れる。

今回の特別展では、普段は彌彦神社が所蔵している吉田松陰の獄中詩を公開。その内容は、松陰が安政の大獄で投獄された際の牢名主、燕市粟生津出身の僧侶である宥長の人柄を讃えたもの。宥長は無実の罪が晴れ出獄するが、その折りに松陰が贈った書である。

また、同じ掛け軸には文臺がこの獄中詩を解説する書が装丁されており、当時の空気や文人たちの思想が伺える。

長善館史料館の開館時間は9時から16時30分まで。休館日は毎週月曜日(祝日の場合は翌日)。入館料は小・中学生と高校生が50円、一般は100円。

長善館史料館(2022年10月撮影)

長善館史料館 内観

館内には当時の私塾に関する様々な史料が展示される。写真は鈴木文臺の十年祭に際し門下生たちが制作した寄せ書き

── にいがた経済新聞アプリ 配信中 ──

にいがた経済新聞は、気になった記事を登録できるお気に入り機能や、速報などの重要な記事を見逃さないプッシュ通知機能がついた専用アプリでもご覧いただけます。

読者の皆様により快適にご利用いただけるよう、今後も随時改善を行っていく予定です。

↓アプリのダウンロードは下のリンクから!↓

© にいがた経済新聞