幼児に「こどもきっぷ」無料配布 JR西日本・草津駅管区、デザイン月替わり

駅員らがデザインした「こどもきっぷ」。毎月デザインが変わり、子どもたちから喜ばれているという(滋賀県草津市・JR草津駅)

 JR西日本の草津駅管区で働く駅員らが、本年度から「こどもきっぷ」の取り組みに力を入れている。電車の写真やイラストが描かれ、希望した幼児らに無料で配布。飽きが来ないようにとデザインは毎月変更され、喜ばれているという。

 同社のCS(顧客満足)の一環で、子どもに鉄道に親しんでもらおうとする任意の取り組み。草津駅管区ではこれまで不定期で実施していたが、今回は駅員らからアイデアを募り、集まったものを4月から月替わりで採用することにした。

 切符は名刺サイズで駅員らが趣味で描いたイラストや撮影した車両の写真が印刷されている。改札で日付の入ったスタンプを押してもらうスペースも設けている。琵琶湖線(東海道線)の南草津-安土、草津線の草津-貴生川の各駅の改札口でもらえる。

 2023年度以降、栗東高(滋賀県栗東市)美術科の協力を得て、新しいデザインも考案中という。JR草津駅(草津市)の田中栄来営業総括助役は「滋賀は車で移動される人が多いが、これをきっかけに鉄道が身近な乗り物と感じてもらえれば」と話している。

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