海にも山にも近い立地を生かして「サイクリストにやさしいまち」をうたう長崎県雲仙市国見町多比良地区で、電動アシスト自転車などを借りて楽しんでもらう「サイクリングピクニック多比良」が今月、スタートした。
同地区の観光まちづくり団体「多比良文殊会」に協力している長崎大経済学部の丸山幸宏教授のゼミ生が企画した。多比良港に近い多比良商店街の旅館観月荘で自転車を借り、弁当やレジャーシートなどを受け取ってピクニックに出かける。
ゼミ生5人が13日、同商店街から約6.5キロ離れた県立百花台公園(標高約250メートル)までピクニックをして取り組みをPR。畑に囲まれたのどかな風景の中を、自転車の電動アシストの力を借りてのんびりと駆け上がった。
一行は同公園で芝生の上にレジャーシートを広げ、同旅館名物の観月いなり(いなりずし)の弁当を味わった。同町出身で同大経済学部3年の小田葵さん(20)は「百花台公園はピクニックには最適。自転車で心地よい風を受けながら夏のヒマワリ、秋のコスモスなど四季の風景を楽しんで」とPRした。
「サイクリングピクニック多比良」は自転車レンタルや弁当などの料金込みで1人3500円。申し込みは同旅館(電0957.78.2027)。