「作りたい女と食べたい女」を比嘉愛未&演技初挑戦の西野恵未で実写化

比嘉愛未が、NHK総合で11月29日にスタートする夜ドラ「作りたい女と食べたい女」(月~木曜午後10:45)で主演を務めることが分かった。また、オーディションで選ばれた、演技未経験のミュージシャン・西野恵未が共演する。

原作は、ゆざきさかおみ氏による、主要な漫画ランキングで上位を飾り、SNSでも「つくたべ」として親しまれる人気コミック。料理を「作る」ことが好きな女性と、「食べる」ことが好きな女性。彼女たちの日常や交流を通して、女性を取り巻く現実や、女性同士の連帯、そして2人の間で育まれる恋愛を描き出す。

比嘉が演じるのは、料理が大好きだが、1人暮らしで少食のため「もっとたくさん作りたい!」と日頃から感じていた30代の等身大の女性・野本ユキ。ある日、職場でのストレスから、とても食べきれない料理をつい作ってしまった彼女が、思い切って声をかけてみる、同じマンションに住む春日十々子役を西野が務める。豪快な食べっぷりの春日さんと過ごすうち、野本さんは、自分が抱いている思いに気付いていく。

脚本は、10代女性やアラサー女性の心の機微を繊細に描いてきた山田由梨氏が担当する。「たくさん料理を作りたい」「おなかいっぱいご飯を食べたい」…そんな2人が出会うことで訪れる変化。それぞれが向き合う仕事、結婚、家族、そして恋と自分自身。物語の中心には、2人が作り、そして食べる、おいしそうな料理の数々が並ぶ。

比嘉は「ごはんを作って食べる。生きていく上で必要な時間を誰と過ごすか。この作品に触れて、大切な人と一緒にごはんを食べることがどれだけ幸せなことなのかを、あらためて感じました。社会や周りの価値観と、自分自身との間に生まれる矛盾や葛藤。30代女性のリアルな日常を繊細に描かれているのもとても魅力的で、今の私だからこそ表現できることがあるのではないかと、そして、今回ご一緒した西野恵未さんとの出会いにもご縁を感じました」と感想を伝え、「お芝居未経験にもかかわらず、自分らしく春日さんとして存在してくれた彼女にとても救われました。生きていると、時にご褒美のような出会いに恵まれることもあるから不思議ですね」と西野との出会いに触れる。

そして、「ぜひ『つくたべ』の世界観に皆さまも浸ってもらえたら幸いです。毎回出てくるおいしそうな料理たちを見て、深夜におなかがグーグー鳴っちゃうかもしれませんのでご注意を(笑)」と呼び掛ける。

一方、西野は「今回、春日さん役を演じさせてもらいました、西野恵未と申します。初めまして。個人的には初めての演技とドラマ出演ということで、日々新しい出来事にワクワクしながらチームの皆さんと一緒に春日さんという役を作り込み、撮影に挑みました」と振り返り、「そして、比嘉愛未さんは私にとって初めてできた俳優の先輩です。出会えてよかった!と、心から思っています」と比嘉との共演に感謝する。

加えて「劇中ではおいしそうな料理がたくさん出てきますし、野本さんと春日さんがその料理を一緒に食べながらストーリーが進んでいきます。それぞれが歩んできた人生や、野本さんと春日さんが出会うことで少しずつ育まれる関係性が、温かい温度感を通して伝わる作品だと思います。2人の生活を、ぜひのぞきに来てください。この作品がたくさんの人に届きますように」と物語を紹介し、メッセージを寄せている。

原作のゆざき氏は「『作りたい女と食べたい女』がNHK夜ドラ枠で実写ドラマ化することになりました! 漫画でしかできない表現、映像でしかできない表現、それぞれがあり、野本さんと春日さんの新たな一面が見られるのかと思うとうれしくてなりません。一視聴者として2人に会えることをとても楽しみにしています!」とドラマ化に期待を寄せる。

脚本の山田氏は「脚本依頼のお話をいただいた時、自分自身が『つくたべ』の一読者であり、大好きな作品だったので、非常に驚きうれしく思いました。それと同時に、ゆざき先生が大切にされているジェンダー観や、他者への繊細な思いやり、優しさなど、この作品の世界観をしっかりと守りドラマでも丁寧に伝えなければいけないと奮い立ちました」と人気作に挑んだ心境を明かす。

続けて、「この作品を心の支えに感じている原作ファンの方々が、たくさんいらっしゃると思います。そのような皆さんにも、ドラマ化で初めて『つくたべ』を知る皆さんにも、楽しんでもらえる作品になるようにと思いながら脚本を書きました。楽しんでいただけたら幸いです」と話している。

© 株式会社東京ニュース通信社