糸魚川市 高校魅力化コーディネーター 夢ある将来サポート 3人目に齊藤さん(山形出身)

 糸魚川市の施策で取り組む「高校魅力化コーディネーター」(地域おこし協力隊)に、広告プランナーを前職とする齊藤希(のぞみ)さん(24、山形県酒田市出身)が新たに採用され、17日に市役所で辞令交付が行われた。齊藤さんの就任により、市が本年度予定していたコーディネーター3人の配置がそろった。
 全国から人材を募集し、選考を経て決定。齊藤さんは大阪の広告代理店で約1年半、大学の入試広報に関わり、高校生に向けた企画・制作を行ってきた。直接高校生の声を聞いてサポートしたい思いから応募に至ったという。高校理科の教員免許を持つ。
 山形で生まれ育った経験を踏まえ、「都市の規模の差によって得られる情報の内容や量、出会う人も違う。学校の先生以外のサポートが必要と思う」と話し、「高校生が将来を楽しく考えられるきっかけづくりに、私も一緒に楽しみながら企画をしていきたい」と意欲を示した。
 任用通知書を手渡した米田徹市長は「糸魚川の子どもたちが夢を持てるにように育てることが、まちづくりにつながる。高校の魅力をしっかり出していくことが大事」と協力を求め、期待した。

辞令交付で米田市長から任用通知書を受け取った齊藤さん

 既に着任している2人のコーディネーターと共に市内の県立3高で探究学習のサポートや授業支援、自習スペースの企画、管理運営、SNSを活用した情報発信などに当たる。

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