事務用品と偽って…マグカップや人気漫画16冊も購入 詐欺容疑の職員(54) 広島・神石高原町

広島・神石高原町の職員ら2人が、詐欺の疑いで逮捕された事件で、入江 町長が記者会見を開き、職員の男は事務用品と偽り、マグカップやサンダルなどを購入していたと明らかにしました。

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詐欺の疑いで送検されたのは、神石高原町の住民課 地籍調査室長・松本 武士 容疑者(54)と会社役員・河相 和昭 容疑者(79)です。

この事件で、警察は18日夜、神石高原町役場を捜索しました。

警察によりますと、2人は共謀し、ことし2月、河相容疑者の会社から事務用品を購入したように装って、町から合わせて12万円余りをだまし取った疑いが持たれています。

町によりますと、3月中旬に内部通報を受け、調査を進めたところ、松本容疑者から「パソコンを私的に購入した」と説明があったことから被害届を警察に提出。警察は、松本容疑者の自宅も捜索したということです。

神石高原町 入江 嘉則 町長
「このたびはたいへん申し訳ございませんでした」

職員の逮捕を受け、19日、入江町長らが記者会見しました。会見では、松本容疑者が事務用品などと偽ってマグカップやサンダルなどを購入していたと明らかにしました。

松本容疑者は、「マグカップは屋外の現場で水分補給をするため、サンダルは事務所に帰って、足を洗うときに使うため」などと説明したといいます。

神石高原町 内藤 佳治 住民課長
「同じ職場の職員は、購入した経緯などは聞かされておらず、『使ってください』というふうに支給されたと聞いている」

一方で、人気漫画16冊も購入していたということです。

警察は、松本容疑者が、河相容疑者に私物を要求していたとみて、余罪についても調べています。

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