シュルンベルジェとRTIインターナショナルが提携し、革新的な炭素回収技術の産業化を加速

非水溶媒技術により、脱炭素化が困難な産業全体で炭素回収コストの削減を促進

ヒューストン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ) -- シュルンベルジェは本日、非営利研究機関のRTIインターナショナルと、吸収ベースの炭素回収効率を高める独自の非水溶媒(NAS)技術の産業化と規模拡大を加速する契約を締結したと発表しました。NAS技術は、広範な産業排出物のCO回収に適用できるようになります。

シュルンベルジェの新エネルギー事業プレジデントのギャビン・レニックは、次のように述べています。「世界の炭素予算が底をつく中、排出量の削減は社会的に緊急の課題です。炭素回収技術は、低炭素の未来の実現を可能にする重要な手段です。この革新的な炭素吸収技術の産業化と規模拡大、および市場投入においてRTIと協力する独占契約を締結できたことを、うれしく思います。」

NAS技術は、高いCO回収能力を維持しながらエネルギー消費が少なく、運用コストの大幅な削減につながるため、従来の水溶媒を用いた炭素回収技術に代わる有力な提案となります。また、腐食性が低いため、高耐食性合金の必要性や、それに伴う資本コスト上昇がなくなります。これにより、炭素回収・利用・貯留(CCUS)プロジェクトの全体的な経済性が向上します。

RTIの脱炭素科学プログラムのシニアディレクターであるMarty Lail博士は、こう述べています。「RTIは、過去12年間にわたって革新的なNAS技術を開発し、実験室規模から大規模な工学規模へと発展させてきました。NAS技術は、CO回収の過程で使用するエネルギーを40%も削減できます。炭素回収溶媒を広く商業利用するためには、より低いエネルギーコストで高い回収効率を実現することが重要です。」

米国エネルギー省の資金提供を受けた工学規模の炭素回収実証実験の中で、NAS技術は、天然ガス燃焼排気流から99%以上のCOを除去することができました。これは、この用途の炭素回収溶媒技術として報告された中で最高の回収効率です。

RTIとシュルンベルジェは共同で、CO回収の運用を変革するための迅速な設計と処理のカスタマイズを可能にするモデルを開発する一方、シュルンベルジェの世界的な拠点を活用して、この技術の市場機会を拡大していきます。

シュルンベルジェについて

シュルンベルジェ(NYSE:SLB)は、顧客企業と協力してエネルギーを利用可能にするテクノロジー企業です。当社の160を超える国籍の従業員は、最先端のデジタル・ソリューションを提供し、革新的なテクノロジーを導入して、世界のエネルギー業界の業績と持続可能性を可能にしています。120カ国以上での専門知識を有するシュルンベルジェは、すべての人の利益のために協業してエネルギーの利用可能性を現実のものにする技術を作り出しています。新エネルギーの世界において、シュルンベルジェはその知的資本と事業資本を活用し、水素、リチウム、エネルギー貯蔵、炭素の回収・利用・隔離、地熱発電、地中エネルギーの分野におけるベンチャーなど、低炭素およびカーボン・ニュートラルの技術に注力しています。

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RTIインターナショナルは、人間のありようを向上させることを目指す独立的非営利研究機関です。客観的で学際的なアプローチ、すなわち社会科学、実験科学、工学、国際開発にまたがる専門知識を統合するアプローチを必要とする問題に答えるために、顧客は私たちを信頼しています。私たちは科学の可能性を信じており、世界中の人々、地域社会、企業のため、その可能性を実現しようと日々奮闘しています。

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