2023年からマシンはドゥカティに。8大会16レース、電動バイクMotoEの暫定カレンダー発表

 10月18日、FIM(国際モーターサイクリズム連盟)は、開催5年目となる『FIM Enel MotoE World Cup』(MotoE)の2023年シーズンにおける暫定カレンダーを発表した。

 2019年からスタートしたMotoEは、ロードレース世界選手権MotoGPとの併催でヨーロッパを中心に開催されている電動バイクのチャンピオンシップだ。

 初年度からは、イタリアの電動バイクメーカー、Energica Motor Company(エネルジカ・モーターカンパニー)のスーパーバイク『Energica Ego Corsa(エネルジカ・エゴ・コルセ)』のワンメイクで行われており、タイヤサプライヤーはミシュラン、オフィシャルスマートチャージングパートナーはエネル、オフィシャルデーターアクイジションはデロルトが担当していたが、エネルジカのワンメイクは2022年シーズンで最後となった。

 そして、2023年からは新たにドゥカティがMotoEに『VL21L』と称した電動バイクを供給することになり、2026年までワンメイクで使用されることになる。

ドゥカティのMotoEプロトタイプ電動バイク『VL21L』

 そんなMotoEは、初年度には全4戦6レース、2020年は全5戦7レース、2021年は全6大会7レースが開催された。しかし、2022年からすべてのラウンドで2レース制が採用されることになり全7大会14レースが行われたが、2023年は新たにカタルーニャGPでの開催が増えたことにより、8大会16レースで行われることになる。

 開幕戦はフランスのル・マン-ブガッティ・サーキット、2戦目はイタリアのムジェロ・サーキット、3戦目はドイツのザクセンリンク、4戦目はオランダのTT・サーキット・アッセン、5戦目はイギリスのシルバーストン・サーキット、6戦目はオーストリアのレッドブル・リンクで、7戦目は新たに追加されたスペインのカタロニア・サーキット、最終戦はサンマリノのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリとなる。

 開催前には、3月6~8日にスペインのヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエト、4月3~5日にはスペインのカタロニア・サーキットで、計6日間のテストが実施される。

 2023年シーズンのMotoEシリーズ暫定カレンダーは以下の通り。

■2023年MotoE暫定カレンダー(2022年10月18日発表時点)

グランプリ サーキット 決勝レース日

フランス ル・マン-ブガッティ・サーキット 5月12〜14日

イタリア ムジェロ・サーキット 6月9〜11日

ドイツ ザクセンリンク 6月16〜18日

オランダ TT・サーキット・アッセン 6月23〜25日

イギリス シルバーストン・サーキット 8月4〜6日

オーストリア レッドブル・リンク 8月18〜20日

カタルーニャ カタロニア・サーキット 9月1〜3日

サンマリノ ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ 9月8〜10日

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