亀梨和也主演WOWOW『正体』が海外でグランプリを受賞!

欧米を中心とした目利きバイヤーが審査。作品は過去最高のレベルと評価

 

2022年10月17日、「MIPCOMカンヌ2022」の「MIPCOM Buyers’ Award for Japanese Drama2022」でグランプリが決定。WOWOWが制作したオリジナルドラマ『正体』がグランプリを受賞した。 

「MIPCOM Buyers’Award for Japanese Drama2022」は、MIPCOM(世界最大級のTVコンテンツ国際取引マーケット)に集まる、欧米を中心に12名の有力バイヤーが各作品を視聴し「自分のマーケットで紹介したい」「買いたい」作品を選出。たくさんの作品を見て売れるものを買い付けている目利きのプロが選ぶ、権威ある賞と言えるだろう。

 19日に行われた授賞式には、各局の海外番組販売担当者が大勢参加。ノミネート作品は、日本のテレビ局各局から1作品で、『恋せぬふたり』(NHK)、『初恋の悪魔』(日本テレビ)、『家政夫のミタゾノ』(テレビ朝日)、『マイファミリー』(TBSテレビ)、『復讐の未亡人』(テレビ東京)、『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ)、『連続ドラマW 正体』(WOWOW)、『アバランチ』(カンテレ)、『オクトー』(読売テレビ)の9作品だが、過去13年の中で最もレベルが高かったと評価された。その中から、グランプリは亀梨和也主演の『連続ドラマW 正体』(WOWOW)、奨励賞は菅田将暉主演の『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ)が受賞した。

「俳優・亀梨和也」は入念に準備を行いチーム力を大事に真摯に取り組む稀有な存在

『連続ドラマW 正体』(WOWOW)は、37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を受賞した染井為人さんの小説のドラマ化。原作者の染井さん、監督の谷口正晃さんもSNSでグランプリ受賞を報告し、関係者への感謝を述べた。

主演の亀梨和也もJohnny’s webでファンに受賞を報告。亀梨が演じた脱獄した死刑囚・鏑木慶一は、名前や風貌などを変えながら各所に潜伏。土木作業員の遠藤雄一、WEBライターの那須隆士、パン工場のパート職員・久間道慧、介護施設のアルバイトの桜井幸司と全く個性が異なる4つの人物を繊細かつ大胆に演じ分けた。

しかし、亀梨が着目したのは「苦境の中でめげずに決めた覚悟を貫く強さや鏑木慶一の人柄」とスタッフ、キャスト、作品に関わる全ての人と一つひとつ丁寧に意見交換をしながらつくりあげたことだとインタビューで答えている。

映画『事故物件恐い間取り』以来再びタッグを組んだ中田秀夫監督も「俳優・亀梨和也はどんなに忙しくてもしっかり準備して作品の世界観をつかんでいくことを徹底してやってくれる、稀有な存在」と厚い信頼を寄せる。

 余談だが、『連続ドラマW 正体』は、『一撃解明バラエティ ひと目でわかる!!(日テレ系)』で全長3000メートルの超巨大洞窟に潜入するトータル13時間にわたる過酷なロケをはじめ、深夜のレギュラー番組『Going !Sports&News(日テレ系)』の取材とMC、KAT-TUNの冠番組など、多彩な仕事をしながらの撮影だったことを付け加えておきたい。 

アイドルでありながら企画から関わる仕事も増え、俳優、スペシャルベースボールサポーターなど八面六臂の活躍だが、俳優・亀梨和也が次にどんな作品でどんな役を生きるのかを待ち望んでいるファンのためにも、たくさんの良い作品に出演してほしい。

(ライター/佐藤ジェニー)

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