小さな町の映画館が舞台の群像悲喜劇 小出恵介主演、城定秀夫監督 「銀平町シネマブルース」公開決定

城定秀夫(監督)といまおかしんじ(脚本)が初タッグを組む、小出恵介主演による群像悲喜劇「銀平町シネマブルース」が、2023年2月10日より劇場公開されることが決まった。

「銀平町シネマブルース」は、つぶれかけの映画館を舞台にした群像悲喜劇。かつて青春時代を過ごした街・銀平町に帰ってきた一文無しの青年・近藤は、ひょんなことから映画好きのホームレスの佐藤や、商店街の一角にある映画館・銀平スカラ座の支配人・梶原と出会い、バイトを始める。同僚のスタッフ、老練な映写技師、売れない役者やミュージシャンに映画を夢見る中学生まで、個性豊かな常連客と出会った近藤は、かつての自分と向き合い始める。

監督は、2022年に「愛なのに」「女子高生に殺されたい」「ビリーバーズ」「夜、鳥たちが啼く」などの話題作が立て続けに公開されている城定秀夫。脚本は、監督作「れいこいるか」が「映画芸術」の2021年度ベストテン第1位に輝き、2022年も「神田川のふたり」ほか4作品が劇場公開されたいまおかしんじ。城定監督といまおかしんじは初タッグとなる。主人公であるさすらいの映画監督・近藤を演じるのは小出恵介、映画館の支配人・梶原役に吹越満、映画館に通うホームレスの佐藤役に宇野祥平が顔をそろえる。埼玉県にあるミニシアター・川越スカラ座をロケセットに撮影された。

小出恵介らのコメントも公開された。コメントは以下の通り。

【コメント】

■小出恵介(主演・近藤役)
この映画の企画の話を頂いたのが丁度2年前、再び映画の世界で息づく事が出来るという事に高揚と同時に感謝の想いが溢れました。

主人公の近藤猛は映画監督役ということで、俳優をやる前にミニシアターに心酔し、映画の魔力に魅了され就職を断ちこの世界へ飛び込んだ20年前の自分の残像の力を借りて挑みました。
自分がその頃に撮影した自主映画の事も思い起こしました。

本作の撮影は昨年11月末関東近郊の非常にノスタルジックな景観の中で、穏やかにかつとても丁寧に行われました。城定監督のユーモアに満ちた演出のもと、経験と実力に溢れた皆さまとの共演は非常に豊かな時間でありました。

改めまして、この俳優として永遠に探求心を与えてくれる映画というメディアでお芝居をさせていただける事に感謝するとともに、本作が1人でも多くの方に届けられるよう、尽力していきたいと思います。

■城定秀夫(監督)
生きているといろいろありますが、僕のそばには常に映画がありました。
映画愛などという大仰な言葉は使いたくないのですが、映画からは一生離れられないと思います。
すてきなキャスト、スタッフ、脚本に恵まれ、とても幸せな映画になりました。
ひとりでも多くのお客様と出会えますように。

■いまおかしんじ(脚本)
伊藤一平(本作助監督)は、20年ぐらい前から助監督を始めて、途中監督になったけど、また助監督に戻って、それもやめて会社に入ったのに、また今回助監督をやっている。アホだ。お前は一体何がしたいんだ。「映画やりたいだけなんすよ」一平の声が聞こえる。助監督でも監督でも脚本でも撮影でも録音でも編集でも音楽でも出演でも、何でもいいから「映画やりたい」だけのアホな人たちが集まって作った映画が面白くないわけがない。

【作品情報】
銀平町シネマブルース
2023年2月10日(金)新宿武蔵野館ほか全国順次公開
配給:SPOTTED PRODUCTIONS
©2022「銀平町シネマブルース」製作委員会

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