きょう（木）は全国的に秋晴れとなる見込み。きのう（水）は雲が取れにくかった関東の沿岸なども朝から日差しが届きそうだ。ただ、けさは冷え込みが強まり、この秋の最低気温を更新している所が多くなっている。日中は秋のさわやかな陽気になる所が多いものの、一日の気温差が大きくなるため、調節のしやすい服装を心がけたい。

この秋一番の冷え込み　一日の気温変化大きく

　朝から晴れている所が多く、けさは各地できのう（水）に続いて冷え込みが強まっている。午前5時までに東京都心も9.8℃まで下がるなどこの秋はじめて10℃を下回っている。北海道の陸別では－4.5℃など、この秋一番の冷え込みとなっている所が多くなっている。また、群馬県の吾妻郡嬬恋村の田代で－0.7℃など、関東や東海の内陸でも今シーズン初めて氷点下の冷え込みとなっている所もある。

　朝は上着が必要な寒さとなっているが、日中は日差しとともに気温が上昇して、東海から西では23℃前後と、この時季らしい陽気になる見込み。北日本もきのうより高く、札幌では17℃、秋田で19℃など、昼間の寒さは和らぎそうだ。東京も20℃まで上がって平年並みに戻る見通し。特に内陸を中心に朝晩と日中の気温差が大きいため、体調を崩さないように気をつけたい。

広い範囲で洗濯日和　乾燥の季節に

　大陸から移動してくる高気圧に覆われて、全国的に晴れる見込み。朝のうちは新潟や東北の日本海側では雲が広がりやすく、雨の降る所もあるが、日中は回復して広い範囲で晴れる見通し。にわか雨はなく洗濯日和となるものの、乾いた空気を持つ高気圧に覆われるため、火の元や喉の乾燥などに注意が必要となる。
（気象予報士・及川藍）