夢は酪農、畜産農家 意見発表で九州最優秀 永田さん(島原農高)全国大会へ

「全国でも最優秀を取る」と意気込む永田さん=島原農業高

 九州学校農業クラブ連盟発表大会(熊本市)に長崎県代表として出場した県立島原農業高農業ビジネス科3年の永田将輝さん(18)が、意見発表の部で最優秀に輝いた。26日には福井市で開かれる全国大会に挑む。酪農と畜産を営む両親の仕事を継ぐという夢を抱く永田さんは「全国でも最優秀を取る」と意気込む。
 熊本市での大会は8月に開かれ、、永田さんは3分野ある意見発表の部のうち、Ⅰ類(生産・流通・経営)に出場。「畜産経営にかける決意」と題し発表した。
 永田さんの家では乳牛90頭、和牛350頭を飼育。大会では、仕事を手伝う中、乳牛の受胎率の低下に悩む父の言葉を聞き、教諭に相談したエピソードを紹介。大学のオンライン講義受講を勧められ、繁殖学の重要性を知ったことや、解決策のアドバイスを受けた経験などにも触れた。
 飼料価格の高騰で家業の収益は減少傾向。授業で学んだ経営学の大切さと、「常にコスト意識を持つことが大切」との父の教えにも言及。“もうかる畜産”の実現には“損をしない畜産”を目指す必要があると強調した。家畜の命に対する責任と感謝の気持ちを持ち続ける大切さも訴えた。
 永田さんは「目標は父。少しでも近づけるように努力を重ね、いい報告ができるように頑張りたい」と健闘を誓った。


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