地域の発信力向上へ 上富田町でSNS活用学ぶ

SNSマーケティングについて説明があった講座(和歌山県上富田町岩田で)

 和歌山県上富田町の岩田公民館でこのほど、同町の有志でつくる団体「iiiinosa―Kumano(いいのさ くまの)」主催の「マーケティング手法としてのSNS(交流サイト)活用方法を学ぶセミナー」があった。

 団体は総務省の「過疎地域等集落ネットワーク圏形成支援事業」を受け、町の木であるヤマモモの活用によるにぎわい創出事業に取り組んでいる。今回、事業の一環で地域の発信力を高めるためセミナーを企画した。

 講師は経営コンサルティングや、SNSを活用したマーケティング支援などを手がける「One Create(ワン クリエイト)」(東京都)の井上輔代表。

 セミナーは計3回で、9月の第1回の講座では、マーケティングの基礎理論などを学び、10月13日の第2回、第3回の講座は「SNSの基礎と活用の改善」「SNSの広告効率と売り上げアップ」をテーマにした。町内の事業者や団体メンバーなど16人が参加した。

 第2回の講座では、文章型や写真型、動画型など各SNSの利用者の特徴、ハッシュタグの効果的な使用条件といった技術的なことなどに触れた。

 井上さんは、どのようにSNSを活用していくか方向性を確定させるために、同業者のアカウントや人気のある発信内容を調べたり、自分たちが何を誰に売りたいか、どんなことができるか考えたりし、無理のない内容設定にすることが大切だと伝えた。

 「SNSでの販促には、顧客が共有したり、拡散したりしたくなるものを意識することが大事になる。試行錯誤してやってみてください」と呼びかけた。

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